私はこのブログ開設前にも、某大手お見合い系サイトの投稿欄などに書き込みをしていました。平穏無事に過ごせた日には、その頃の話を書いてみようと思います。時々コメントを書いてくださる【バス運転士憧れ王子様】も今後の参考にして… なりませんかね? ハハハ…
ある日の夜、バスは終点の某所に到着した。乗客全員が降りた後に車内ミラーを見ると、座席の影に居座ったまま動かない黒いモノが…。「たまに野球部員らしき男子高生が乗るからなぁ… きっと疲れて寝てしまったんだろう。それにしても、途中のバス停じゃなければいいが…」と思いながら近づくと、それは男子ではなく女子高生だった。私は予想外の展開に一時停止したが、勇気を持ってポンと肩を叩き「終点ですよ!」と起こしてあげた。すると彼女はビックリしたのか、悪い夢でも見ていたのか… 私の顔を見たまま固まってしまったのだ。その怯えたような目を見て焦った私は「大丈夫、何もしないから…」と言いそうになったが、それも変な話なので「終点ですけど、いいですか?」と繰り返した。彼女は目を見開いたまま無言で頷いた。続けて私は「現金ですか? カードですか?」と言った。とにかく何でもいいから“普通の会話”を続けていないと不安だったのである。彼女は無言のまま定期券を見せて、逃げるように降りて行った。フゥ~… 悲鳴でも上げられたらどうしようかと思いましたよ。「バス運転士、車内で暴行未遂!?」なんて洒落になりませんからね。もしも私が流行のイケメンであったならば、彼女の目覚めも良かっただろうに… 熊みたいなオッサンで悪かったね。