昨日は某地域巡回バスをやっていました。朝7時過ぎに営業所を出て夜7時過ぎに戻るまでの約12時間、一人で走り続ける仕事です。通常の路線バスにも長時間勤務はありますが、休憩室などで他の運転士と談笑できる時間があります。だから… この某地域巡回バスをやっていると、いつも以上に会話に飢えてきます。
昨日は日曜日で、午後4時以後は“乗客ゼロ”ということも多くなりました。そして午後6時過ぎの最終周回を迎えた時、一人の女性が運転席横までやってきて「あのぉ… このバス、○○へ戻りますよね? 降り場を勘違いしていて…」と言った。私には彼女の勘違いの意味が分からなかったけれど、とにかく○○へ戻ればいいのだなと思って「えぇ、グルッと回ってからですけど… 戻りますよ」と答えた。すると彼女は「それじゃあ、○○で降ります」と言って最後部の席に座った。他に乗客はなく、一瞬「いつどこに出会いがあるか分からんぞ!」という職場仲間の台詞が頭をよぎったけれど、相手がそれを望んでいなければ迷惑な話である。一番後ろに座ったということは… そうですよね。私は意味もなくバス停通過の案内だけを繰り返して、約30分後に終点の○○へ到着した。私が「ご乗車お疲れ様でした。お忘れ物ございませんようお確かめください」と普通に案内をすると、彼女は「ありがとうございました」と言いながらミラー越しに会釈をして降りて行った。とても気さくな感じだったので、話しかけても良かったかなぁ… と思っても後の祭りである。これがお年寄りであれば、余計なことを考えずに話しかけやすい… 否、あちらから話しかけられます。それに応えて私も喋りまくりますね。ハハハ…
夜7時過ぎに営業所へ戻ると、上司から「これから一仕事やってもらえないか?」と声をかけられた。私は「ハハハ… ご冗談を!」と言ったが、冗談ではなかった。どうやら“(上司は)言ったvs(運転士は)聞いてない”ということで、一人分の仕事が余っていたらしい。それを朝から何とかやりくりしてきたが、いよいよ私以外にいなくなってしまったというのだ。上司から「△△駅から××までの路線を、午後10時過ぎまで… お願いします」と言われ、私は「やりたくはないですけど、誰かがバスを動かさなきゃいけないんですよね」と言って営業所を出た。その路線は、つい先程まで私が走っていた某地域巡回バスの路線と一部が重なっていて、中にはバス停が並んで立っているところもある。私は△△駅を××行きで出発したのだが、二つ目のバス停で止まる時にクラッチを踏み忘れて… ゴゴゴゴゴゴッとエンストしそうになりました。それは、某地域巡回バスがオートマチック車であり、通常の路線バスがマニュアル車だからです。以前にも同じ失敗をした(その時はしっかりエンストした)のですが、今回はつい1時間ほどの間の出来事だったし、疲労と眠気にも襲われて… 仕方がないですよね、ね、ね。