バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

昼間の葛藤

2008年04月24日 19時57分48秒 | バス運転士

今日は朝から雨降り… 先週同様、某駅には乗客の行列が… バスは渋滞で遅れ遅れ… しかし、それも9時半頃には解消されました。

さて、ホッと一息つけたところで、私は9時56分発のバスを乗り場に着けました。そして一旦バスを降りて、ちょっと休憩室へ… と思ったら、一人のお婆さんから声をかけられました。「このカードでは、まだバスには乗れんの?」と、昼間割引バスカードを見せながら…。平日は午前10時から午後4時までの間に“乗車”しなければならないことになっているので、厳密に言えば、発車時刻が9時56分のバスでは使えません。私は腕時計を見ながら「えぇ~っと、まだ9時50分ですからねぇ… でも、一応見てみましょうか」と答えながらバスの乗車口へ戻った。乗客とのトラブル回避のため(?)に“機械のタイマーが10時よりも少し早目にセットされている”と聞いたことがあるからだ。時刻は9時52分、残念ながらまだ“使用不可”となっていた… が、私は運転席にある昼間割引スイッチを“手動でオン”にして、お婆さんにカードを通してもらった。なぜそんなことを…??? もしもこのお婆さんをキッチリとお断りして、9時56分ギリギリに乗ってきた別の人の昼間割引バスカードが通ってしまったら… 私と会話をしたお婆さんよりも、無言で乗ってくる人が優遇される… どちらも10時前なのに… それが何となく嫌だったからです。

その後9時54分頃に乗客の流れが止まったので、昼間割引スイッチを“自動”に戻したところ、まだ“使用不可”になってしまった… 私がそのままスイッチを見続けていたところ、9時55分15秒にタイマーが作動して“使用可”になりました。私は車内&車外案内をして、9時56分になって扉を閉めて発車ぁ~と思ったら、案の定、目の前の銀行から一人のお婆さんが手を挙げて走ってきた。私は1mほど動いていたバスを止めて扉を開けた。そして、そのお婆さんは乗車時にバスカードを通していた… 「ほぉ~ら、やっぱり…」ね、競馬の予想は当たらないけれど、こういう勘はよく当たるんだよなぁ…