夕方、某学校を出発して表通りへ出たのだが、時間が時間だけに渋滞していた。二人の学生らしき女性が、道路左側の歩道を歩いていた。そこから約30m先にはバス停があるので、私は「二人の学生は乗客だろうか?」と考えていた。渋滞の車列が少し動いて、私のバスはその二人を追い抜いたのだが、またすぐに止まってしまった。バス停はもうすぐそこ… 一人の女性がバスを待っている… 二人の学生は、相変わらずお喋りしながら歩いていたので、私は「その辺のアパートにでも住んでいるのか?」と思った。再び渋滞の車列が流れてバス停に到着、待っていた女性は乗り込み… 案の定、そこへ二人の学生が走ってきて、バスに飛び乗ったのだが… 乗車口で立ち止まって、カバンをゴソゴソやっていた。バスカードを取り出しているのである。その間にも、どんどん後続車に追い抜かれて行く… その分、次の信号で待つ回数が増えて、さらに遅れてしまう… 一瞬、「お前ら、何をモタモタやっとるんだ!」と思ったけれど、すぐに私は鉄仮面に変身してしまった。そこでイライラして、急いで、事故でも起こそうものならば、私の方がバカになってしまうから… 終点の某駅まで“安全運転”に徹しました。
女二人は、バスに追い抜かれた時点で「自分たちの乗るバスが来ている」と分かったはずである。ところが、そこで「バス停に一人立っているから必ずバスは止まる。慌てなくても大丈夫」と思ったに違いない。だから、マイペースでダラダラと歩き続けていたのだ。しかし、いよいよバスが待っていた女性を乗せて… となって、慌てて走ってきてバスに乗り込んだのである。その類の生物は結構いるので、まぁ、それはいいとして… その後がいけない。女二人が定期券などの利用者で、サッと乗ってサッと座ってくれれば良かったのだが… バスカードを…!! モタモタと…!! それならば、先にバス停まで走ってきて用意しておくのが常識である。ん? たまたま? ウッカリ? いえいえ、違いますよ。バスカードを機械に通した後も、二人でお喋りしながらモタモタと席を探していましたから… そういう奴らなんです。
このように「自分たちが乗れるかどうか」だけはしっかりと考えて、「他の人たちに迷惑をかけるかどうか」についてはまったく考えられない自己中心的な生物たち… こんなのが近い将来「先生」と呼ばれるなんてねぇ…