昨日の夕方、野暮用で市中心部から港まで走っている電車に乗った。始発のA駅から終点のK駅まで、全11駅の路線である。私は途中のG駅から乗ったのだが、終点手前のJ駅から高校生の集団が乗ってきた。制服に野球帽という、いかにも「野球部です」という姿で、試合の帰りだろうか。誰かが「大丈夫、K駅まで行ってもすぐに戻ってくればいいから!」と叫んでいた。すると… 「この電車はK駅行きです。K駅まで行って戻って来る場合、その運賃を頂戴いたします」という車掌のアナウンスが流れたのである。高校生たちは口々に「ウソ! マジかよ」「昨日は良かったのになぁ~」と言いながら、大慌てで降りていった。私は「車掌、なかなかやるなぁ~」と感心しつつ、声を出して笑いそうになってしまった。