バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

お気に入りの場所

2011年07月14日 21時33分58秒 | バス運転士
あるテレビ番組で「行きつけの喫茶店に入ったら“お気に入りの席”に他人が座っていました。あなたはどうしますか?」という心理テストみたいなものをやっていた。他の席でいいか、その席が空くまで待つか、その日は帰るか… まぁ、その内容はともかくとして…

バス車内でも同じような現象は見られる。特に“助手席”の争奪戦は、時に激しさを増す。前の営業所では、ある運転士が“一人の男性が中扉から乗って、まっすぐに助手席の横まで来て「ここは僕の席だ!」と言いながら、座っている人を叩いた”のを目撃したそうで…

まぁ、そこまで激しい争いを目撃したことはないけれど、終点の一つ手前のバス停で“助手席”に座っていた人が降りると、最後部に座っていた人が通路を歩いて来て座った… というのは何度か目撃した。まだ先が長いならともかく、もう1~2分で終点なのに…

舞台は変わって、私が長野で銭湯に通っていた頃… 私は特に“お気に入りの場所”はなかったのだが、たまたまあるお爺さんのお気に入りの場所に陣取っていたらしく… あとから入って来たお爺さんからお湯を掛けられたり、泡を飛ばされたり… 終いには「背中を流してあげるよ」と言いながら“たわし”でゴシゴシと…

お爺さんはいつもやっているからいいけれど、初めてのわたし… いや、たわしは痛いこと痛いこと… しかし、つまらないことで負けず嫌いな私は「いやぁ~、気持ちいいですねぇ~」と言いながら… 顔は引きつっていたかもしれない。以後、その場所には陣取らないように気を付けた。お爺さんと喧嘩しても仕方ないからねぇ…