バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ルールを守って思うこと

2011年07月25日 15時48分47秒 | バス運転士
先日、終点でバスを止めると、4~5名が降りて行った。が、一人のお婆さんが運転席の横までやって来て「これは… 車庫まで…」と言ったので、私は「あぁ… 営業所まで行くバスは、すぐそこの乗り場で待ってて下さい」と、前方を指差しながら答えた。


すると、お婆さんが「いや… あそこの… 交差点の向こう…」と言ったのである。お婆さんの言う“車庫”とは、営業所ではなくバスの待機場所のことだったのだ。私は「はぁ… 行きますけど… 今は、そういうことをすると、怒られちゃうんですよぉ… すいません…」と答えるしかなかった。


そのお婆さんは足が悪いらしく、平坦な道を歩くのも大変そうで… 交差点の向こうへ行くには、大きな歩道橋を渡らなければならず… なかなか平常心で見送れるものではない。入社当時の… というか、今の営業所へ来る前だったら、間違いなく乗せて行ったと思う。それが変わってしまったのは、単なる時の流れによるものなのか、営業所の違いによるものなのかは分からないが…


上司たちは、何処の誰だか分からない奴の“苦情”を恐れ、とにかくルールだけは守れと言う… どうも納得がいかない。もしも、テレビなどで「今日は運転士がこんなことをしました」と公表して、何千人もの人たちから○×意見が寄せられて… その結果が×だったら納得するしかないだろうが…(それでも納得しなかったりして!? ハハハ…)