バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

サッカーボールがコ~ロコロ…

2011年07月05日 21時37分26秒 | バス運転士
ある交差点を左折して、バス停で乗降客扱いをして、緩やかな上り坂を走り出した。左側の歩道には、通勤通学の歩行者や自転車が… その中に一人だけ体操服の中学生らしき男の子がいた。

彼はサッカーボールを蹴りながら歩いていたが、リフティングやジグザグドリブルなどのテクニックを必要とすることはやっていなかったので、私はそれほど警戒していなかったのだが… 彼は私の期待を見事に裏切り、サッカーボールがガードレールの下から車道へ転がり出てきてしまったのである。

私は「アクセルを緩めて減速するだけで、ボールがバスの前を横切っていくだろう」と思ったのだが、少し風が吹いていたのか、路面の微妙な凹凸が影響したのか… 思ったほどボールに勢いがなく、バスの右前輪で踏みそうなタイミングになってしまったので、私は通常よりも少し強めのブレーキをかけて止まった。“助手席”のおばさんは「ホントに子供はもう…」とブツブツ言っていた。

今回は、バスの10mくらい前方にボールが転がり出てきたから、少しでも考える時間があってこの程度で済んだけれど… もしも、目の前に転がり出てきたら、私は何も考えられずに急ブレーキを踏んでしまったかもしれない。そして、最悪の場合は車内事故に…

「そんな危険なブレーキを踏むくらいならば、たとえボールがパンクしようともそのまま踏んだ方がいいだろう」という考えもあるけれど、何度も書いているように“一瞬の判断”というのは自分でも“何が飛び出すか”分からないからなぁ…

で、もしもボールを踏んでパンクさせたとしたら… どうするのか? さすがに“知らん顔して逃走!”というわけにはいかないだろうから、とりあえずバスを止めて営業所へ電話して指示を仰ぐ… が、ボールだけでなくタイヤまでパンクしたりして!? いや、それはない… よねぇ???