バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

乗り場でカードがバサッ、バサッ、バサッ!

2015年09月13日 17時57分46秒 | バス運転士
昼の某総合駅… 発車時刻間際に、2人の子供を連れた若いお母さんがやって来て… バス乗り場に立っていた“行き先案内人?”のお兄さんに「○○行きますか?」と確認してからバスに乗ろうとしたのだが… その時! 財布の中に入っていた様々なカード類が「バサバサバサッ!」と落ちてしまったのである。

すぐに私は運転席から出て、カード類を拾う振りをしてお母さんの手を握っ… 違う違う! すぐにお母さんとお兄さんはバス乗り場とバスの隙間に手を入れてカード類を回収… お母さんは改めて財布から現金を取り出し、急いで運賃の支払いを済ませると、子供2人を連れて車内後方の空席に座った。

バスは、ほぼ定刻に発車… ゆっくりと右折&左カーブ… 大通りに出る交差点の信号が赤になったので、私は右折レーンでバスを止めて信号待ちをしていた。すると、左ミラーに“車道を走って来る”お兄さんの姿が映ったのである。「ひょっとして…」と思った私が迷わず前扉を開けると、お兄さんは「これが落ちてました」と一枚のカードを差し出したのだった。

それを受け取った私は、車内スピーカーを通して「好みのタイプのお母さぁ~ん!」と呼び… 違う違う! どう呼べばいいのか分からなかったので、「先程、財布の中身を落とされたお客さん、もう一枚あったようです。お兄さんが持って来てくれました」と、ミラー越しにお母さんを見つめながら呼んで… 何とか青信号になる前に手渡すことができた。

私は、忘れ物などを必要以上に見ないので… 今回も、その一枚が何のカードだったのか、図柄がどんなだったのか… 全く分からない。ただ、持った感じが薄かったので、何かのプリペイド(磁気)カードか… ん? まさか… 実は、名刺のようなメッセージカードで… お母さんがお兄さんに恋して、故意に落としたとか…(ダジャレか!) いや、本当は何も落ちていなかったのに、お兄さんがお母さんに…(こらこら!) えっ!? お兄さんが私にじゃないかって? ゲゲッ… お母さんに渡しちゃったがやぁ~!(そういう問題かよ!)