朝の通勤通学時間帯… 終点に到着して両扉を開けると、ドッと降りて行く乗客… 車内ミラーを見ながら「もうすぐ降車完了だな」と思った時、前扉の外から「運転士さん、今、時間あります?」という声が聞こえたのである。それは、平日の晴れた朝には珍しい“現金210円”で運賃を払った男性だった。
私が「いいえ、時間がないんですけど…」と答えると、その男性は「3分くらいあるでしょう」と言い… その目には“何か文句を言いたそうな光”が宿っていたので、「もしも苦情だったら、少しは話を聞かなければ…」と思った私は、すぐに扉を閉めることが出来なかった。
すると、男性は何やら喋りながらバスに乗り込んで来たのだが、どうやら苦情ではなかったようで… 携帯電話がどうとか、世の中が殺伐としているだとか、自分のことしか考えていない奴ばかりだとか…(文句には違いなかった!) 思わず「そうそう! ホントにぃ~」と話を弾ませそうになる私を、もう1人の私が必死になだめながら相槌を打っていた。
すぐ後ろには同時に到着したバスがいたので、「まだまだ話が長くなりそうだ」と思った私は、左ウインカーからハザードランプに切り替えた。すると、後ろのバスが「何をやっとるんだ?」という感じでゆっくりと追い抜いて行った…(多分、私が苦情を受けていると思ったに違いない)
また、その男性が「そういう俺も、こうしてバスを止めて… 自分勝手だと思うけどさ」と言ったので、私は「いえ、みんなそう… 私もそう… お互い様ですよ」と話をまとめて終了… と思ったら、最後に「運転士さん、名前は? (車内名札を見て)松井… ゴジラ松井のお父さんって言われるでしょ!」と言い残して立ち去ったのだった…
あぁ、これが… しばらくバスを止めておいても問題ない場所… 次の発車まで時間がある場所だったら… 私の方が「あ~だこ~だ」と長話を始めて… 「えっ!? 何? もう行っちゃうの? まだいいでしょ!?」と引き止めて… 逆に、男性の方が「もう勘弁してぇ~」と言ってたりしてね。ハハハ…
私が「いいえ、時間がないんですけど…」と答えると、その男性は「3分くらいあるでしょう」と言い… その目には“何か文句を言いたそうな光”が宿っていたので、「もしも苦情だったら、少しは話を聞かなければ…」と思った私は、すぐに扉を閉めることが出来なかった。
すると、男性は何やら喋りながらバスに乗り込んで来たのだが、どうやら苦情ではなかったようで… 携帯電話がどうとか、世の中が殺伐としているだとか、自分のことしか考えていない奴ばかりだとか…(文句には違いなかった!) 思わず「そうそう! ホントにぃ~」と話を弾ませそうになる私を、もう1人の私が必死になだめながら相槌を打っていた。
すぐ後ろには同時に到着したバスがいたので、「まだまだ話が長くなりそうだ」と思った私は、左ウインカーからハザードランプに切り替えた。すると、後ろのバスが「何をやっとるんだ?」という感じでゆっくりと追い抜いて行った…(多分、私が苦情を受けていると思ったに違いない)
また、その男性が「そういう俺も、こうしてバスを止めて… 自分勝手だと思うけどさ」と言ったので、私は「いえ、みんなそう… 私もそう… お互い様ですよ」と話をまとめて終了… と思ったら、最後に「運転士さん、名前は? (車内名札を見て)松井… ゴジラ松井のお父さんって言われるでしょ!」と言い残して立ち去ったのだった…
あぁ、これが… しばらくバスを止めておいても問題ない場所… 次の発車まで時間がある場所だったら… 私の方が「あ~だこ~だ」と長話を始めて… 「えっ!? 何? もう行っちゃうの? まだいいでしょ!?」と引き止めて… 逆に、男性の方が「もう勘弁してぇ~」と言ってたりしてね。ハハハ…