バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

不意打ちの連発

2015年09月08日 23時06分50秒 | バス運転士
今日の後半一発目は、午後6時頃発車の某所発A駅経由B駅行きだったので、「行きは通勤客チラホラ、帰りは通勤客どっさりかなぁ~」と思いながら、薄暗くなりつつあった雨の中を走っていた。そして、乗客わずか2~3人でA駅までの中間地点あたりのC停に到着… 数人の通勤客が待っているのはいつも通りだったのだが、なぜか某高校の生徒も4~5人いたのである。

私は「あれ? 通常、彼らは次のD停から乗ってくるはずだが… その辺のハンバーガー屋さんにでも行っていたのかぁ~」と思いながら発車… 赤信号、停止… 青信号、発進… 間もなく次のD停が見えて… きた… の・だ・が… そこには長蛇の列を作っている生徒軍団がぁ~~~!!! 下校時間にしては遅い時間帯だったので、思いっ切り不意打ちを食らった私… 一瞬にして“鉄仮面”に変身した。

すると! 「ICカードに入金!」と言われても… 乗ってから財布を探されても… 「順に奥の方へ詰めて下さい」と言ったのに反応がなくても… 私の心に波が立つことはないのである。結局、そこだけで3~4分もの停車… まだバスに乗れずに立っていた生徒たちがいたけれど、動きが止まった瞬間に「よろしいですか?」と一声かけて、扉を閉めて発車した。

雨の夕方… その後も遅れを回復できず… 終点B駅の手前一区間のサバ読み時間が4分だけ… B駅に到着してから発車まで6分しかなく… 結局、発車時刻に間に合わなくなってしまった。私は「ちょうど他系統のバスは出た直後だし、朝じゃないから同系統のバスもすぐには来ないだろう」と思って、降車停で忘れ物チェッ… と思ったら、すぐ後ろに同系統のバスが来ていたのである。またもや不意打ちを食らった私… 慌てて忘れ物チェックをして、乗り場へ移動、すぐに発車した。

いつものプチ渋滞で少し遅れ… 終点某住宅地の手前一区間のサバ読み時間は3分だけ… 終点で忘れ物チェックをしてから、90分ほど前に発車した某所まで回送して… 再びそこからA駅経由B駅行きを走ることになっていた。待機場所で止まって「さて」と運転カードを見てみると… なんと! 発車時刻まで3分しかなかったのである。「えっ!? マジまじマジィ~~~???」と何度も確認してから乗り場へ移動した。今日は、自分の担当コース以外のコースだったので、そんな内容だとは全く知らず… 不意打ちの連発であった。

約40分後、終点のB駅に到着… 約15分の休憩後、再び某住宅地へ向かって走っていたのだが… 途中で「ん?」と異変に気が付いた。中扉を開閉する時の警告音が鳴らなくなっていたのである。確かに途中までは鳴っていたのだが… どこかに雨水でも入ったのか、古いバスだから壊れたのか… いつもより静かな扉開閉に違和感を覚える私… ふと「私が口で“ビィ~~~!”と言った方がいいのかな?」と思ったが、「ついに運転士が壊れたか!?」と誤解されても困るのでやめておいた。でも… 完全弊社の雰囲気だったら言ってたかも!? ハハハ…