バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

やだ、初めてじゃな~い

2015年09月10日 16時42分36秒 | バス運転士
つい先日、昼過ぎの某総合駅… 発車時刻の3分前になり、待機場所にいた私が「そろそろ乗り場へ移動するか…」と思った時、駅の方から車椅子の人と付き添いの人がバス乗り場へやって来た。


すぐに私は乗り場へ移動… 「このバスに乗るかどうか、行き先を確認しよう」と思い、中扉を開けてから運転席を立ち… 私が扉の内側から「どちらまで…」と言うよりも早く、「あら、松井さぁ~ん!」と大きな声で呼ばれて驚いた。


が、すぐに私も… その付き添いの人が、テニススクールで何度か一緒にレッスンを受けたことがあるお母さんだと分かった。これまで、テニススクールで会う度に「私、介護関係の仕事をしていて、○○病院と某総合駅の間、よく仕事でバスに乗るんだけど… 全然、会わないねぇ~」と言っていたからである。


ただ、○○病院と某総合駅を結ぶ路線は“他営業所の担当”なので、私のバスに乗ることはなく… もしも会うとしたら、○○病院か某総合駅のバス乗り場しかないという話をしていたのだが… まさか、そんな瞬間が訪れるとは思わなかった。


お母さんは「やだ、初めてじゃなぁ~い。ねぇ…」と、まだまだ話し足りない様子だったけれど、残念ながら時間がなかったので、私は「あっ… こんにちは…」と挨拶もそこそこに、「(このバスではなく)△△行きですか?」と尋ねた。


すると、過去に聞いていた通り「うん、△△行き!」という答えが返ってきたので、私は急いで運転席に戻って前扉を開け、乗車客扱いを開始… しばらくしてから、中扉を(気持ちとしては)そっと閉めたのだった… これでテニススクール関係では何人目だろう? お婆さん、お母さん、男性、お母さん… う~む…