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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

困った爺さんたち

2017年11月16日 19時30分00秒 | バス運転士
あるバス停で数名のお年寄りが待っていた。バスを止めて前扉をあけると、フリーパスで続々と乗車したのだが… 最後のお婆さんが、自分の背後と私の顔を交互に見ながら「すいません」と言ったので、私は「えっ!? まさか… “もう一人、遅れて来るから待ってほしい”なんて言うのかなぁ~? でも、どこにも姿が見えないんだけど…」と思った。

すると、お婆さんが「今、そこの寿司屋から出てくるんですけど…」と言いながら再び背後を見たので、私が「はぁ… どれくらい掛かりますかねぇ?」と… その時、お爺さんが寿司屋から出てきたようで、お婆さんは「あぁ~ ちょっとちょっと! お爺さん、どこ行くの!? こっちこっち!」と手招きしていた。お爺さん、なぜかバスの後方へ歩いて行こうとしたようで…

また、片側二車線の道路にあるバス停を発車しようと、右側の確認をした時のこと… 運転席から右90度の方向、中央分離帯の切れ目に一人のお爺さんが立っていることに気が付いた。「えっ!? まさか…」と思っていたら、お爺さんが“次々と来る後続車と私の顔を交互に見ていた”ので、「そっかぁ~ 乗るのかぁ~ ま、どうせ次のバス停で時間調整停車することになるから…」と思って待つことにした。

後方の信号が赤に変わり、後続車が途切れたのを確認したお爺さんは道路を渡り始め、バスの前… ではなく、わざわざ後ろへ回って歩道に上がり、前扉の方へ… と思ったら、その場で立ち止まったのである。その様子を左ミラーで見ていた私が「えっ!? まさか…」と思っていたら、お爺さんは「乗らん、乗らん!」と手で合図をしたのだった… なんじゃそりゃ~! ま、でも… 時間に余裕があったから問題なかったけどね。ハハハ…