バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

突然の退職者!

2017年11月29日 22時19分45秒 | バス運転士
昨日、“一人の女性からの電話が決め手となって、運転士Aさんが辞めるらしい”という噂を耳にした運転士Bさんが、指導担当の上司Cに「(運転士Aさんが)そんなに酷い運転をしたの?」と聞いたところ、「口で説明するよりも早いから、ドライブレコーダー映像を見ていいよ」と言われ、指導副担当の上司Dのところへ…

そして、「上司Cに許可を得たから、映像を見せてほしい」と言ったところ… 上司Dは「あんな急発進して~」などと言いながらパソコンの画面に流してくれたらしいのだが… 映像を見た運転士Bさんは思わず「えっ!? 何これ? ただの発車映像なんだけど…」と呟いてしまったそうだ。

その後、何度か見てみたら【運転士Aさんがあるバス停を発車しようとした時、後方から走ってくる女性を発見したので待って乗せたところ、“無言&無表情な乗客”だった… だからと言って、ムカついて急発進するわけでもなく、ゆっくりと発車したのだが… 女性はまだ着席していなかった】という映像だったとか…

運転士Bさんが「これのどこが急発進なの? 立っている人が、誰も揺れてないじゃん!」と言うと、上司Dは「いや… 次のバス停まで距離がないのに30キロも出している」とか「“発車します”と言ってない」とか… 急発進以外の理由を並べたそうだ(運転士Aさんにも同じことを言ったらしい)。

そんなの「着席確認しろよ」だけで済む話なのに… 残念ながら、“とにかく運転士を悪者にしよう”という姿勢は、昔から変わっておらず… 運転士の粗探しをしてはワーワー言うのが指導だと思っているようだ。(私が市内中心部で接触事故を起こした時も、事故とは無関係な「輪留めをやってない」と言われてカチンと来たもんなぁ…)

結局、 最初は「着席する前に発車されたので、他の乗客の足につまづいて足を捻った」と言っていた女性も、最終的に足のことは何も言わず… 事故でも何でもなくなったようなのだが、運転士Aさんの気持ちは固く… 今日、ちょうど会えたので話を聞いたのだが、「特に誰かから怒鳴られたということはないけれど、“言い掛かりのような電話さえも正しいとして、何がなんでも運転士が悪いとする会社の方針”には納得がいかないから辞めることにした」と言っていた。

また、運転士Aさんは「(急な退職だから)もう少し仕事をやってもいいですよ」と言ったらしいのだが、特上司&準ちゃんから「もう来なくていい!」と言われたそうだ。実は、来年早々に退職する若い運転士さんがいることは分かっていたのだが… まさか、それよりも早く退職する運転士さんが現れるとは思わなかったなぁ… ん? そういうオマエはどうなのかって!? うん、まぁ… 今のところ“怖いもの見たさ”で残っているんだけど… ね。ハハハ…