破損カードと突発性ハウリング

先週の乗務終了時…　手順通りにデジタコ機器から運行カードを抜いたのだが、もう聞き飽きている「ピピッ！　運行カードが異常です」「正常に終了されていません」という台詞を繰り返したので、私は「はいはい、そうですか…」と呟きながらカードを抜き差ししたり、終了ボタンを押したり…　やり慣れた操作を繰り返していたら、デジタコ機器が正気に返ったので、カバンや金庫などの荷物を持って事務所へ向かった。

そして、終業点呼前にデジタコ結果をプリントアウトしようと、パソコンに接続されている機器に運行カードを差したのだが、パソコン＆プリンターが全く反応しなかったので、ある上司に見てもらったところ…　「ん？　カードが破損しとるがね、ここ！」と、そのカードの“ロック”がなくなっていることを指摘されたのである。しかし、そんなモノが付いていたことすら覚えていない私…　だって、２～３ｃｍ四方のＳＤカード（？）に付いている２～３ｍｍのロックなんて…　おじさんには見えないっちゃ！　ハハハ…

イライラした私がカードを雑に扱ったのであれば「あっちゃ～　ひょっとして！？」と思ったけれど、そんなことはないので納得がいかず…　そんな私の心中を察したのか、その上司が「このカードは、こんなに頻繁に抜き差しするものじゃないんだよ。だから、壊れない方が不思議なんだよ。それを弊社本丸は“やれ！”と言ってくるんだから…　しかも、“そう簡単に新品と交換するな！”とも言ってきとるらしい」と言っていた。

さて、今週から新しい運行カードを使っている私は…　あの“うるさいデジタコ音声”に悩まされていた日々が嘘のように、快適な毎日を過ごしている。の・だ・が…　昨夜は“突発性ハウリング”に悩まされた。乗務後半の一発目の途中までは何もなかったのだが…　突然、「キィーーーーーン」という音とともにアラレちゃんが現れ…　ないない！　不快な音が鳴り響いたのである。

すぐに私はマイクの音量を少し下げて…（ダメ！）　マイクの位置を少しずらしても…（ダメ！）　結局、マイクのスイッチを切ったのだった（ＯＫ！）。それから乗務終了までの約５時間、私は突発性ハウリングに悩まされることになったのだが…　「鳴る時と鳴らない時があるんだよなぁ～　その違いが何か分かれば、対処法が見つかるかも！？」と思いながら…　なおかつ、マイクのスイッチを切ったり入れたりしながら運転を続けていた。

そして、何となく…　乗客が少ない時に起こるのか！？　前扉を閉めた後に鳴ることが多いのか！？　私が左を向いた時に鳴ることが多いのか！？　などと、発生する時の状況が少しずつ分かったような気がしたけれど…　乗客を増やすわけにはいかない！　前扉を開けたままで走るわけにはいかない！　左を見ないわけにはいかない！　ということで、これといった対処法はなく、諦めるしかなかったのだった…　チャンチャン！