バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

本日の乗務の最後の最後で…

2018年04月24日 20時17分22秒 | バス運転士
午後5時過ぎ、営業所前ターミナルに到着、両扉を開けて降車客扱い… 車内チェックを終え、「今日の乗務を無事に終了~! 営業所(ターミナルの奥)へ帰ろう~!」と思って両扉を閉め… 閉め… なぜか前扉が開いたままだったので「ん? 接触不良なのか?」と思い、扉開閉レバーを押しながら動かしてみたけどダメ… 何度も操作してみたけどダメ… 「何かセンサーに引っ掛かっているのか!?」と前扉周辺を確認したけれど何もなく… 「マジか!」と困ってしまった。

私のバスは降車停の“2台目”に… 正確に言うと“降車停の後ろの通路”で止まっていたので、「このままでは他のバスが入れない!」と気が付いた私は、一瞬「誰も乗ってないんだし… 前扉を開けたまま営業所へ帰っちゃおうか!」と思ったけれど、すぐに「いやいや、目の前のバス乗り場には大勢の乗客が… 誰も見てないなんて考えられんし… 営業所の敷地内ならばともかく、ターミナル内では無理だなぁ~」と思い直し… とりあえず通路を空けるため、そのまま降車停までコッソリと前進させた。

そして「電気系統トラブルが発生したら、まずは主電源を切ってみる!」という基本を実行… すると、見事に前扉が閉まったので「あぁ~ 良かった! これで帰れる!」と喜びながら主電源を入れ、「直ったかどうか確認しておくか!」と思って前扉開閉レバーを“開く”にしてみたのだが、前扉はピクリとも動かず… なぜか今度は開かなかったのである。「ゲゲッ… マジかぁ~ あ、そんなことよりも、今はこの場から立ち去ることが先決だ!」とエンジンを掛け、行き先表示を回送にする余裕もなく営業所へ帰ったのだった…

給油・金庫解錠・その他の片付けをした後、整備さんに声を掛けてバスの状態を説明… 修理をお願いした。今のところ原因は不明だが、まあまあ古いバスなので、雨水が電気系統の一部に入り込んでしまったのかも…??? しかし、考えてみれば… 本日の乗務の最後の最後で、本当に良かった。もしも運行途中で壊れていたら、終点到着時ほど冷静になれず、得意のプチパニックに陥ってそのまま爆走… 今頃は警察署で「なんで前扉を開けたまま走ったんだ! 危険だろうがぁ~!」と怒られて… 「いえ、あれは窓です!」と言い張ってたりして!? ハハハ…(ウソを言い張って真実にできるのは、権力を持った奴らだけだ!)