バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

せっかちな男たち

2018年04月26日 17時55分02秒 | バス運転士
昨日の朝8時半過ぎ… まあまあの乗車率で某総合駅を発車、二つ目と三つ目のバス停で大半の乗客が降車… 車内がガラガラになった状態で到着した四つ目のバス停では、“車椅子のお爺さん”から「◎◎通二丁目(終点・某運動場の一つ手前)までお願いします」と言われた。幸い、その後の乗降客が少なく、信号のつながりも良好だったので、ほとんど遅れることなく◎◎通二丁目に到着… お爺さんは「新しく出来た整形外科に通うんですよ」と言っていたので、今後、レギュラーメンバーになるかもしれない。

お爺さんの降車完了後、すぐに発車… すると、間髪入れずに「ピンポ~ン!!」と降車ブザーが鳴ったので、車内にいた唯一の乗客がオッサンであることを把握していた私は不愉快に思った。「降車ボタンを押したい」と思っている子供などが“早押し”したがるのは理解できるのだが… そうでない人に早押しされると、「早く行け! 俺は次で降りるんだ!」と言われているように感じてしまうからである。しかも、今回は“次が終点”にもかかわらず押されたので… ねぇ…

また、黄昏時の市内中心部行き… 車内は60%くらいの乗車率であった(松井運転士の“チラ見”調べ)。各バス停で乗降客扱いをしながら運行していたのだが… ある時、“車掌席”に座っているジジイが“バス停や信号で止まる度に貧乏ゆすりをしている”ことに気が付いた。時には「なんで止まっとるんだ!?」とでも言いたそうに前方を覗き込んだりしていた。バスが遅れているならともかく、定刻で走っていたのに…  ねぇ…

先日、JR某駅へ向かっている途中… ちょっと乗客が多く、ちょっと交通量が多く、ちょっと信号のタイミングが悪く… バスは3~4分遅れていた。そして、ある交差点の先が詰まっているのを見た私が交差点の手前で止まった時… 助手席から「※▲◎◆▽…」という小さな呟き声が聞こえたので、「あぁ、この人も私と同じように“今日は車が多いなぁ~”と感じているのか」と思った。

それから間もなく、あるバス停で止まった時に、再び助手席から呟き声が聞こえたのだが、「おっせぇなぁ~」と言ったような…??? その後も、赤信号で止まる度に「※▲◎◆▽…」と呟き… 時には「ドン!」と壁を蹴るような音が聞こえたりして… 信号待ちの時に私が助手席をガン見したら、“ジーンズに青&赤の派手シャツを着たジジイ”は無言で窓の方へ顔を向けた。確かに、途中までは遅れていたけれど、終点には予定時刻よりも早く到着… それでも、何かブツブツ言いながら降りて行った。そんなに急いで逝かなくても… 否、行かなくても… ね。ハハハ…