バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

通夜のち餞別

2020年03月20日 20時38分49秒 | いろいろ
昨夜は、町内でお世話になった人の通夜だった。バス運転士時代には、仕事帰りに夜遅く… 制服姿で何も持たずに駆け付けたことがあったし(香典は誰かがまとめていたような…??? いや、それすらなかったこともあったような…???)、母からも「お通夜は平服でいいから~」「一晩中やっているから行ける時に~」と言われた記憶があったので、「出勤途中に寄って御焼香だけでも…」と思った。

しかし、何年振りかの通夜だったので、ちょっと不安になった私はネットで検索… 最近のテレビCMで見かける某社のサイトがヒットしたのだが… 「お通夜ではなく通夜式」「最近は平服ではなく喪服」「遅刻してはいけない」などと書いてあったので「なんじゃそりゃ!? イメージと違う!」と驚いた。時計を見ると、開始時刻を30分も過ぎていたので「全然ダメじゃん!」と一度は諦めた。

が、「このサイトは見なかったことにしよう。仕事着で行って恥をかいてもいいから… その後、どんな展開になってもいいから行こう!」と香典&数珠を用意、仕事着で自宅を出て… 開始時刻から2時間ほど過ぎた頃に斎場に到着した。斎場の受付には誰もいなかったのだが、すぐに遺族の方が現れて… その直後、社名入り仕事着姿の男性がやって来たのでホッとした。(いやいや、その男性の方がホッとしただろうな。オマエの運動着のような仕事着姿を見て…)

遺族の方の話によると、「町内会行事の帰りに歩いていたら、急に歩道の脇に座り込んで… そのまま横になって眠るように…」ということらしい。確かに… 遺族の方が「寝てるみたいでしょ」と言われた通りの安らかな“寝顔”であった。また、遺族の方はこんな私に笑顔で接してくれて… おまけに「お母さんはどう?」と私の母の心配までしてくれたりして… 改めて母の存在感の大きさを思い知らされたような気がした。

その後、いつもより早い地下鉄に乗って… 乗り換え駅のスイーツ店で、今夜(私は有給休暇)を最後に退職する“契約初期メンバーの一人”に餞別として贈るお菓子を購入… その時、店員のお姉さんが「こちらの“えびせんべい”も…」と言った。そこで私が「えっ!? えび? “いかせんべい”って書いて…」と言いかけると、お姉さんが恥ずかしそうに「あっ…」と声を出したので、「他の店でもバイトしてるの?」と冗談を言って一緒に笑って… 次の瞬間には「いかせんべいも下さい」と言っている私であった。ハハハ…