ゴム手袋の有無

仕事中はヘアキャップとマスクは常に装着していて、感染の可能性がある物を扱う場合には“極薄ゴム手袋”も装着することになっている。手術室に持ち込まれる“様々な小物が収納されているカート”には“正体不明の液体”が付着していることが多々あるので、必ずゴム手袋を装着して除菌ペーパーで拭くことになっている。そして、拭き終わって綺麗になったカートを所定の場所まで運ぶ時には、手袋を外す（＝捨てる）ことになっていて…　「手袋がもったいない」と思った私は、ある程度まとまった台数を拭いてから運ぶようにしていた。

しかし、その作業にずっと専念できるという保障はなく…　例えば、使用済みのカートが７～８台あったとして「全て拭いてから移動させよう」と思っていても、３～４台だけ拭いた時点で一つの手術が終わって「松井さん、お願いします」と呼ばれる（その手術で使用された器具類を洗浄室へ運んで洗わなければならない）ことも多々あるのだ。そうなると、拭きかけのカートを放置することに…　それは好ましくないので、手袋を無駄にする可能性があると分かっていながらも、少しずつ移動させるようになった。

また、看護師事務室や休憩室などの清潔な場所のゴミ回収は素手でやることになっていたのだが、最近になって突然、ある看護師さんから「何が入っているか分からないから危ない」と言われたそうで…　手術室フロアの全てのゴミ回収は、手袋を装着して行うことになった。だから、月曜日の看護師休憩室のゴミ回収の時も、まだまだ私の中では「本当にいいのか？」という違和感があり…　ドアの開閉を手袋を装着している手ではなく、肘を使ってやっていた。あ、ひょっとして…　その不自然な行動がおかしくて、あの看護師さんは笑っていたのかなぁ～　アハ…