喫茶去

徒然に、日々の生活を書き留めたいと思います。喫茶去、まあ、お茶でも飲んで、のんびりしていって。

朗読者

2009-09-22 | 読後感

やっと2回目読み終わりました!

15歳のマイケルは学校からの帰り道で
具合が悪くなったところを助けてくれた、
21歳年上のハンナに恋に落ちた。

やがてハンナはマイケルに
「本を読んで聞かせて」と頼み、
マイケルはハンナを喜ばせるために、彼女の朗読者となる。

ある日、書置き一つなく、ハンナは突然消えてしまう。

8年後、マイケルは法科に通う大学生となり、
実際の裁判を傍聴するというゼミを受講し、
法廷で戦争中に犯した罪を問われ、裁かれているハンナと
衝撃的な再会をする。

ハンナはナチ親衛隊の看守として収容所で働いていた。
ハンナは命にかえても、隠し通そうとした秘密があり、
そのために、不利な証言を認め、
囚人たちを死に至らしめた責任を1人で背負ってしまう。

マイケルは裁判に通ううちに、ハンナの秘密に気づき、
面会を申し込むが、直前で勇気をなくしてしまう。

ハンナに無期懲役の判決が下される。

10年後、弁護士になったマイケルは、結婚と離婚を経験し、
ハンナへの想いを抱え続け、独りで生きていた。
初めてハンナと会ってから、20年が過ぎようとしていた。

マイケルはハンナが心と体に残していった傷跡に向き合うため、
そしてハンナ自身の傷を癒すため
何冊も朗読を吹き込み、
ハンナが服役する刑務所にテープを送り続けた。

18年目に、恩赦が認められ、
ハンナは釈放されることになるが・・・・・

出所の、当日の朝、ハンナは首を吊って自殺した。

長いこと付き合って下さって、ありがとう!

映画を先に観て、


映画でのタイトルは「愛を読むひと」

本を2回も読んだのだけど、
「何故、ハンナが自殺したのか?」わからなかった。

ハンナが隠そうとした秘密は、自分が文盲(非識字者)であると言うこと。
それを知ったマイケルは朗読を吹き込んだテープを送り続けた。

獄中のハンナを生かしていたのは、その「朗読」そのものだった。
それが、終わってしまうことを知って、
もはやハンナは生きる意味をなくしてしまった。とパンフレットに書いてあった。

それだけだろうか?

この映画、ナチス時代の犯罪を
どうとらえるかという重い問題も含んでいるという。
3回目読んでみようと思う。
DVDでたら、借りてもう一回観てみようとも思う。

「朗読者」
著 者: ベルンハルト・シュリンク
訳 者: 松永美穂
出版社: 新潮文庫

コメント
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