やっと読み終えました、『火天の城』。
好きな文章を拾ってみた。
木曾から届いた檜の丸太の一本が折れていて、
羽柴秀吉が「もう一本、木曾で伐らせるか」と言った時、
岡部又右衛門の言葉。
「無用のこと、天主は柱で建てるのではない」
「気骨で、天に突き立つ気骨があれば、
どんな痩せ木でもみごとにそそり立つ」
なお、息子の以俊が、「どうするつもりだ」と言う。
そこで、又右衛門は「やかましい」と一喝して、
「杣頭がこの丸太のために亡くなったのだ、
御霊に、しずかに祈ろうとは思わぬか」
「自分の都合しか考えぬ男だな」
「木組みの工夫などいくらでもできる。
それより人ひとり死んだことのほうが、切なくならぬのか」
又右衛門親子が安土に来て、3年目の春、嵐の日に、
天主の具合を見ていて、以俊が「心配にならぬか」と言う。
又右衛門は「心配なのはよくわかる。
建てた者が、たしかに建物の弱みを一番よく知っている。
だが、建てた後では、もはやどうにもならない」
「わしは目の前の仕事でけっして手を抜かぬようにした。
大工にできるのはそれだけだ。それ以外になすべきことはない」
天主を罵倒されて怒っている以俊に又右衛門が
「呑みこむがいい。いちいちかかずらわっておっては、
心がささくれ立つ。呑みこめ。呑みこんで糞にしてひり出せ」
信長の依頼で、壁のなかに、砕石をぎっしり詰めたために、
重量を増した壁が、柱を下げ、四方の壁全体が沈んだとき、
以俊は「どうするつもりだ」と又右衛門に迫る。
又右衛門は
「お前はそれしか言えぬか。こうしょう、という考えはないのか」
生き方や、仕事に対する向かい方をいろいろ教えられた。
それにしても、建てさせた信長もすごいけど、
解説では、
信長は、日本には珍しい、本物の独創的な天才であったと。
コンピューターも、機材もない時代、
指図を描いて、総指揮した棟梁の岡部又右衛門もすごい!
生き方や、仕事に対する気骨がすごい!
「火天の城」
著 者:山本兼一
出版社:文春文庫
国道19号線を中津川方面に向かって走ると
釜戸駅の近くで、道路沿いに
この、焼物の巨大な竜が目に入る。
「竜吟の滝入り口」という案内板もある。
よくここを通り、気になってはいたけど・・・・
東山の帰り、時間があったので、寄って来た。
巨大な竜の所を左折して、
滝の入り口まで車で入れるが、
ここまで来る道は狭く、車がすれ違えないので気をつけて。
一の滝
二の滝
三の滝・えびす滝・あんま滝があって
昇竜の滝
最後の滝、梵天の滝を左に登ると
岩場が途切れて、もうすぐ、
竜吟湖。人造湖のようです。
ここへは車でも来れるようです。
何が釣れるのか、釣りを楽しむ人が多かったですよ。
ここへ来るまでに、
苔むした大きな岩
以外に、朴葉が目立ちました。
途中で拾った
特大の朴葉には
写真の自然ふれあい館でもらったパンフレット
東山温泉
2009-11-29 | 温泉
前回行ったローソクの近くにあるんですが、
ホームページのマップを
見ながら行ったら・・・・・・また、迷った!
また、 に して教えてもらった。
近くまでは来ていたようで、電話した場所から3分ぐらいで着いた。
ローソクと同じラジウム鉱泉。
ローソクと違って、髪も体も洗える。
先週は連休だったので、にぎわったようですが、
今日は、私を含めて3人しか入ってなくて、
ゆったり、の~んびり浸かれた。
あまり知られてないのかな・・・・・・
に入った後、入る前に予約をしていた食事をいただいた。
釜飯セット(味噌汁・みかん付き)
入浴料込みで、2100円。
父も誘ったんだけど、断られた。
億劫なんだろうな。
今度は強引に連れ出そう!
http://higashiyama-onsen.com