いや~、本当にうれしい!
主人と一緒だったら、絶対にありえんかったと思った。
己高閣・世代閣で仏像を見終わって、
収蔵庫の案内をしてくださった方に
石道寺への近道を教わって、行こうとしたら、
ここをお世話している別の方に声をかけられて、
戸岩寺薬師堂
「このお堂、覗いて御覧」と、明かりを点けてくれて、
格子から覗いて、撮ったのが↑
このお堂からも↓
お盆には、この2つのお堂が開放されるそう。
このお堂のある與志漏神社の境内
特別に見せていただき、感激してたら、
他の人が、「石道寺、拝観4時まで。」
私がまだここにいるとも知らず、
さっき私に道を教えてくれた人が、
「あなたに教えに、追っかけて行った。」と。
すると、今度は、お堂を案内してくれた人が、
石道寺に電話してくれて、拝観できるように手配してくれ、
その上、軽トラで、そこまで連れてってくれた。
本当に、本当に、ありがとうございました!
仏像をお守りされている村の人びとの
やさしいお心遣いに触れる素敵な一人旅でした。
最後に、お堂を案内してくれ、
軽トラで石道寺まで連れてってくれた人が、
「とびっきりの美人じゃないし、いい人だから」と・・・・・
美人は乗せないそう。
ええっ!ちょっと、それどういうこと???
しかし、うれしいやら、複雑な心境になった私でした。
今回、家族に内緒で出掛けたんだけど、
今日娘が、「お父さん、7月から9月まで
木・金が休みで、土・日が仕事なんだって」と。
どうも、電力の関係らしい。
いやはや、木・金は休み避けよ
北陸本線の高月駅に戻り、次の駅の木ノ本で下車して、
バスで20分、次の目的地へ。
電車もバスも1時間に1本しかない。
己高閣・世代閣への入り口
廃仏毀釈や地理的悪条件(山岳)から、無住、廃寺となって、
多くの仏像や寺宝が村の人々の手によって、
麓の古橋地区に移されて大切に守られてきたのだそう。
己高閣
世代閣
今ではこんな立派な収蔵庫ができています。
この魚籃観音を見たくて。
「むかし中国の陜石というところに一人の美女がいた。
魚を商っていたが、その美しさに人びとが競って求婚した。
すると、彼女は‘観音経’を一夜で暗記して
唱える者と結婚しようと言った。
二十人の者がこの課題をクリアーしたので、
今度は‘金剛般若経’を
一夜で覚えることを結婚の条件とした。
これにも十人が合格した。
最後に三日間で‘法華経’全巻を覚えるという
厳しい条件を出した。
そして、馬氏という人がただ一人合格し、
彼女は馬氏と結婚した。
ところが彼女は病気だといって夫とは別棟に住み、
やがて死んでしまった。
死後、数日経って、一人の僧侶が馬氏を訪れ、
実は彼女は観音の化身で人々を教え導くために
やってきたのだと告げた。」
ー瓜生中著 〈一度は見ておきたい仏像100選全図像〉から引用
ということで、
‘法華経’を広めるためにやってきたのが魚籃観音。
馬氏に嫁いだので馬郎婦観音ともいわれるそう。
魚籃(魚籠)を提げて、
中から魚の尾っぽが覗いている姿は
何ともユニーク。