亀に耳がある
この寺、亀にまつわる創建の伝説があって、
ご本尊の千手観音菩薩も亀の背中に乗っている。
耳がある亀って?と調べて見たら、
どうもこの亀、中国の伝説で、龍が生んだ9頭の神獣がいて、
その1匹の「贔屓」という亀に似た動物らしい。
重きを負うことを好むといわれて、
そのため古来から石柱や石碑の土台の装飾に用いられることが多いのだそう。
不老不死の仙人の住む「蓬莱山」を支えているのもこの7匹の贔屓らしい。
この贔屓の特徴として、耳・目・口が大きく、耳で世間の噂をしっかり把握し
目でしっかり世間を見、口で支えている人に助言するのだそう。
ちなみに土台になっているのは亀趺(きふ)というらしい。
開基が中納言藤原山蔭という人で、料理の名手で、
料理信仰、包丁の寺としても知られ、
全国から料理人の方がお参りに来られるそう。
名 称 総持寺(西国三十三所第22番)
山 号 補陀洛山
宗 派 高野山真言宗
本 尊 千手観世音菩薩(4月の1週間だけ一般公開)
創 年 890年(寛平2年平安時代前期)
開 基 中納言藤原山蔭(料理の名手)
所在地 大阪府茨木市