おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

スローな生活

2006年08月01日 | Weblog

いよいよ8月、夏真っ盛りと言いたいことろだけれど、北海道はお盆を過ぎると、なんだか秋の気配が漂う。
で、あと2週間もすると北海道は初秋ということになる。
寂しい気分になっちゃうわけだけど、秋は収穫の季節でもある。

ご当地はじゃがいもを筆頭にあれやこれやの農作物の収穫が始まる。
6月の梅雨のような低温も、7月にはそこそこ回復し、農家はほっと安堵しておるのだろうか?

家庭菜園も増えている。
札幌でもあちこちで、家庭菜園を楽しむ方々が増えており、GWの頃、ホームセンターはタネや苗を買い求める人々で賑わいをみせた。
春先は、作物を寒さや風から守る、家庭菜園用のビニールハウスのキットが、昨年の倍も売れたという。
低温の影響だ。

ニセコ界隈でも、市街地に住む方を除いて、ほぼ、どの家庭も家庭菜園を楽しんでいる。
安全、安心な食材を求める人々にとって、「究極の安全食材」といえば、自前で育てるってことだろう。
もちろん、手間隙はかかるけど、朝の起きぬけに、ちょいちょいと野菜を摘めば、食卓に採れたてが並ぶ。
贅沢といえば贅沢、ここらの人にとっては当たり前といえば当たり前、いつもの風景だ。
それよりなにより家計が大助かりってこともある。

札幌周辺では、北区の民間体験農場「ふれあい農園」や東区の農業体験施設サッポロさとらんど、農家の栽培方法を無料で指導している長沼の「夢きらら」、があって、春先の募集時には抽選となる人気だ。
西区小別沢の離農跡地で自給自足的な暮らしを営む建築家夫妻もいる。
住宅設計の仕事の傍ら、家庭菜園で自給自足の生活をおくっているという。

なかでも団塊世代には、家庭菜園程度でも農作業しながら暮らしたいという要望が強いらしい。
数十坪の土地でハーブや野菜を植えて自宅で楽しむ生活。
これをさっぱり明るさの見えない北海道経済の所作とみるか、ライフスタイルの変化による豊かさとみるか。
いずれにせよ、スローな生活は悪くない気がする。

おぢも移住した暁にはちょこっとした畑で大好きな枝豆と少しばかりの野菜を植えよう。
早起きして野菜を摘んで食卓にのせる。
ハニーと二人の楽しい食事じゃ。

今年、山形からニセコに移住したSさんもそんな生活を実践しているんだろう。
羨ましいなぁ…