先週号の週刊文春に8月14日の東京大停電1000人アンケートが載っておった。
これが面白かった。
電子化で「電子錠が開かなくなってオフィスに閉じ込められた」「電子ロックゴミ箱に閉じこめられた」に始まって、「仕事内容の入ったDVDが取り出せない」「レンタルのエロビデオが取り出せなくて延滞料取られた」などなど、電気がないと、都市機能は完全に麻痺してしまう怖~い実態が綿々とつづられておった。
オール電化もけっこうだ。
ただ、都市生活では停電でたいへんなリスクも伴う。
危機管理という意味で、田舎暮らしで、薪ストーブとオール電化を併用するなどは、まことに正しい選択だと思う。
おぢの札幌のマンションは、30年近く昔に購入したものじゃ。
ここは、困ったことにいわゆる集中暖房。
かつては最先端だったけど、これホントに困る。
札幌市役所職員の天下り先の熱供給公社に牛耳られておるのじゃ。
どうしてもこの集中暖房を使わなくてはならないことになっておる。
つまりはバカ高い熱料金を払わねばならない。
これが灯油よりかなり高いわけで、この冬どうなる状態なのじゃ。
なんで高いかってえと、天下りを養うためだってのは、だれでも分かること。
しかしねぇ、困ったことに別の選択ができない。
灯油暖房もガス暖房も使えないわけ。
この集中暖房がパンクしたら、凍えてまうのよ。
ことほど左様に選択肢がなくなるようなシステム、つまりはオール電化も、おぢのマンションの暖房も、何か一大事があると大事件になるってことだ。
ではどうするかってえと、リスクを分散せねばならん。
これは、なんにでも通じますです。
前にも書いたけど、NHKのとある大番組は、かつてのビデオ戦争、ソニーのベータと松下のVHS戦争を、涙々の物語仕立て上げた。
でも実は画質のいいベータが負けたのは、「当時の大エロ女優の裏ビデオを付録につけた」から。
それで松下陣営が勝ったとは、NHKは言わんかった。
言わんわなぁ~
NHKは美談を作り上げたわけだ。
っていうことで、テレビしか見てないと、電気だけに頼ってしまうと、エライことになる。
おぢみたいに斜に構えているのもどうかとは思うけど、なんでも「鵜呑みにする」のもまずいんでないかい…と思う。
エネルギーも情報も、あれこれいろいろ選ばんことには、困ったことになる。
ワンフレーズの小泉あんちゃんが大勝利したのも、大多数の皆さんがTVを中心としたマスコミに惑わされた、ってことだろう。
身近な危機管理とは、あらゆる選択の余地を確保するとだと思うけど、どうじゃろ?