おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

靖国参拝が拙いわけ

2013年08月17日 | Weblog

 

午前6時の気温はきょうもプラス22度。昨夜から今朝にかけては雨も降り、風も強かったみたいです。

いまもポツポツ降っておって、ときおり強い風が吹き付けておる。

我が家にはデッキに一張りと、地面に一張り、いずれも3×3メートルのタープが二張り置いてあります。

日よけ、雨除け、バーベキュー用ですけど、これが夜中に風で飛ばされそうになった気配がある。

道南の八雲町では、JRの線路に倒れた木が乗っておって、貨物列車が脱線だそうな。JR函館本線はまたも不通でござる。

雨風ともに強かったのでしょう。さっぱりあきまへんなぁ、JR北海道…。

きのうは就寝前の室温が28度と暑かったのですが、ビールも呑まずおとなしく就寝いたしました。

といっても、28度ですから布団の上に冷却マットを敷いて、枕代わりのアイスノンは欠かせません。

東京の旧友Tが来てからというもの、連日呑んだり食ったりで、すっかり疲れておったもんねぇ。

昨夜は休肝日にしたことで今朝はスッキリしておる。

そういえば、過日札幌の旧友Sが「酒を呑むと免疫力が落ちる」とか申しておりましたけど、ストンと腑に落ちる。

7月上旬に風邪引いて、8月上旬にも風邪引いちゃいましたけど、いずれも治りかけでビールに焼酎をがっちり呑んじゃって、翌日から再び悪化したような。

風邪の治りかけ、酒など呑んではいけないと思い知ったのでした。

さて、

ビックリ仰天でござる。

松山市の市教委が、被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について、「描写が過激だ」として自由に閲覧できないようにしたそうな。

なんだか戦前の検閲のようでござる。

そりゃ、暴力的な場面もあるでしょうが、原爆の悲惨さを訴える作品として、世界的な評価も定まっておるというのに、なんじゃらほい!!

そういえば、8月15日に安倍総理が靖国神社の参拝に行かず、おぢはホッといたしましたです。

いまニッポンと中国、韓国との関係はあまりに悪い。だからアジアの安定を望んでおるオバマとの関係も良いとはいえませぬ。

ここで総理が靖国参拝しては、ニッポンを取り巻く国際関係はますますややこしい。

政治家による靖国神社参拝の問題は、何度も書いてますけど、大きくは2点ある。

ひとつは、戦没者を祀るといいながら、賊軍となった会津の皆さんは祀られておらず、官軍となった薩長の兵士だけが祀られておること。

ちなみにアメリカのアーリントン墓地には、南北戦争で敗れた南軍兵士も、勝った北軍兵士も祀られておる。

そして、靖国神社の宮司が、A級戦犯を「勝手に」祀ったこと。

この2点でござる。

A級戦犯を祀ったことで、戦勝国である中国、韓国、北朝鮮の反発をかっておるわけ。

しかし、それよりなにより、A級戦犯を祀る前までは、靖国神社に参拝しておった昭和天皇がこれを中止しておる。

それ以降、いまの天皇も延々と靖国参拝をしていないという事実じゃ。

「ニッポン国のために」として死んでいった皆さんに想いを馳せ、こうした皆さんの犠牲の上にいまの平和ニッポンがあることは決して忘れてはいけません。

だけど、A級戦犯を勝手に祀り、天皇も参拝できない靖国神社では、いかがなものか。

大量の餓死者を出して、世界最悪の作戦ともいわれる「インパール作戦」を指導した愚将・牟田口廉也みたいに、戦後もぬくぬくと生き続けたクズ官僚もいた。

「玉砕」という言葉が初めて使われた「アッツ島」は生存率1%だったとか。

玉砕などと美化されておりますが、島の指揮官である山崎大佐が「兵力、軍需品を至急送りたし」と電報を打ったけれど、大本営はアッツ島を見捨てることを決めて、放置した。

兵士は弾薬も食料もないまま、自決するか、突撃して死ぬかだったそうな。

そして大本営はこう発表したそうな。

「アッツ島守備隊のわが部隊は、ついにことごとく玉砕しました。山崎部隊長は、ただの一度も兵の増援を要求したことがないし、また一発の弾薬の補給をも願ってまいりません」

ニッポンの軍官僚がしたことは、こんなもんでござる。

「戦争を知らない世代」といわれたおぢたち世代も、既に60代のじーさん、ばーさんじゃ。

戦争の記憶、風化するはずです。

被爆体験を描いた「はだしのゲン」には、若い世代や子供たちが知っておかねばならない戦争の悲劇が描かれておる。

とんでもない悲惨な状態が、ニッポン国とニッポン人に起きたことだけは、語り継いでいかねばなりませぬ。