おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

ノーベル文学賞、あのボブ・ディランですか、、、

2016年10月14日 | Weblog

 

午前7時の気温はプラス2度。

あたりは濃い霧に覆われておりますから、これからスカッと晴れるのでしょう。

けど、2度は寒い。

きょうは最高気温も13度の予想だ。

予報によると、あす朝の最低気温は1度で降水確率ゼロのお天気ですわ。

まもなく冬ですなぁ、、、

ところで、ノーベル文学賞ですが、アメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディランさんが受賞したというので驚いた。

団塊の世代やおぢ世代で知らん人はいないでしょうが、若い人には「それ誰!?」って話だ。

おぢにしても「昔の名前で出ています」感があるぞ。

ボブ・ディランがニッポンで知られたのは、なんといっても弾き語りで歌った「風に吹かれて」ですわ。

「♪男はどれだけ道を歩けば、一人前の男と認められるのか」

「♪山が海に流されてなくなってしまうのに、どのくらいの時間がかかるのか」

そして、

「♪どれだけの砲弾を撃てば、武器を永久に廃絶する気になるのか」と歌い、「答えは風に吹かれていく」とリフレインして締めくくった歌が「風に吹かれて」じゃ。

「風に吹かれて」は、ベトナム反戦運動だったり、アメリカの公民権運動が活発だった時代を象徴する歌ですわ。

世界中で学生運動が激化し、価値観も大きく変わる時代に、当時の若者たちの支持を集め、ニッポンでも歌われたのです。

政治的なメッセージを歌った強烈なイメージがおぢなんかにはあるわけですが、そこで、なぜいまボブ・ディランなのかがよくわからん。

1960年代以降の彼の活動が、ニッポンに詳しく伝えられていないためのような気もするけど。

朝日新聞電子版には、アメリカ人であるデーブ・スペクターさんのコメントが載っておったです。

曰く「米国でボブ・ディランは、多くのアーティストとは別次元のリスペクトを受けている。反戦や平和を歌いながら、決して上から押しつけるような表現はしない。それを半世紀やってきたからです」

なるほどねぇ、、、

アメリカで尊敬され続けていたわけね、しかも別次元というから別格扱い。

そこでようやく、それなりに納得ですわ。

史上最低の候補者2人によるアメリカ大統領選の真っただ中で、ボブ・ディランがノーベル賞って、なんとも象徴的な気がします。

スウェーデンの文学賞の選考委員、やるもんです。

言うことも、することも下品極まりないトランプさんが人気を集めるアメリカ人に、この受賞はどう響くんだろ?

…などと想像をめぐらす一方、あの時代に青春していたじーさんの胸も、昔を思い出して「チクン」と痛んだりする朝でござる。