午前5時30分です。
街灯はまだ点いており、雪もちらついておる。
気温はちょうど零度だ。
室温は18度で、ストーブに火を入れましたので、これから部屋も暖かくなる。
予報によると、きょう日中は冬型の気圧配置で、多いところで10センチの積雪だそうな。
「春の淡雪」「寒の戻り」ってことでしょう。
ご当地は積もるほどではないような…
月曜からはポンと暖かくなるそうですから、タイヤ交換もそろそろだ。
東京をはじめ、本州各地からはサクラの便りも聞こえます。
なんでも札幌のサクラの開花は4月30日ごろとか…
4月中の開花はあまり聞いたことがありません。
サクラ開花もやたらに早い2019年の春でござる。
さて、
ダイヤモンドオンラインに掲載されているノンフィクションライターの窪田順生(まさき)さんの記事が興味深い。
タイトルは「『消えた留学生』問題は必然、安倍政権が生む『外国人労働者大量逃亡時代』」だ。
なんといっても「大量逃亡時代」というのが穏やかでない。
窪田さんによれば、今の流れで行けば数100人、数1000人規模で外国人労働者が「所在不明」になるというのだ。
だからこの問題は、「近い将来に日本を震撼させる『消えた外国人労働者』のプロローグに過ぎない」とか。
1400人の行方不明が単なるプロローグですか…
一体全体どんなことになるんだろ???
窪田さんによれば、「人間は時にルールを破ってでも、待遇の良い方向へ流れていく」だ。
留学生の学費は年間なんと85万円というから、ニッポンの国立大学並みだ。
これを4年間も支払い続けなければならんというから、アジアの新興国からやって来る若者にとっては、あまりに高額、酷な話だ。
この高額授業料を支払って、就職して、ニッポン人がやりたがらない介護職員になって、月収が24万円だという。
これで実家に仕送りし、借金が返せるのかって問題だ。
これはまだましで、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)の取材によると、あるフィリピン介護士が働く職場は給料が月額14万円だったという。
当然のことながら、留学生はカネが目的だ。
学費なんぞ払って、アルバイトして留学生を続けるより、トットと逃げ出して稼ぎのいい仕事に就いて、実家に仕送りした方がいい、となるのは当然だ。
おぢも指摘しましたけど、外国人労働者が大量にやって来れば、最低賃金は下がる方向に働く。
さらに人手不足で高齢者が働くわけで、これまた低賃金に拍車がかかる。
外国人労働者と高齢者に挟まれたニッポンの若者の賃金、そして最低賃金は、当然のことながら下向きになる。
人手不足なのに賃金が上がらない、もしくは下がる方向に圧力が働くのだ。
貧困の連鎖では困るのだ。
記事にはこうある。
「『消えた留学生』問題は、この国が『外国人』という人たちの『心』をまったく考慮せず、『部品』のひとつのようにしか捉えていないという事実を、これ以上ないほどわかりやすく露呈させた」
まことにごもっとも、ニッポン国とニッポン人を恨む人だって、出てくるかもしれん。
またさらに、
「ブラック企業、悪徳ブローカーなども、自分たちの正当性を主張するため、『だって、これは国策ですから』というような釈明をするのは、容易に想像できる」
そう、安倍内閣が「外国人労働者拡大」に向けて「入管法」を改正したのは昨年末のことだった。
そして「実はこの構図は、70年を経てもいまだに日本を悩ます『従軍慰安婦』や、『徴用工』の問題とまったく同じである」と窪田さんは指摘する。
記事はこう締めくくる。
「日本に来たい、働きたい、と言っていた外国人が、ある日を境に『被害者』へと変わるのがこの手の問題の恐ろしいところだ」
「やはり『外国人労働者』問題の行き着くところは、『従軍慰安婦』や、『徴用工』のような国際的人権問題なのかもしれない」
いやはや、外国人労働者の受け入れ拡大を決めてくれた安倍内閣、後世「とんでもないことをしてくれた」と言われそうだ。
人手不足への拙速な対応が、結果として「売国的所業」につながりかねないのだと申しておきましょう。