おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「ふつうのことをしたANAホテルを支持する」By小説家中島京子

2020年02月23日 | Weblog

午前5時半になります。

横殴りの雪で、気温はマイナス3度。

風はゴーゴーと唸り声を上げております。

きのうはザーザー雨が降り、きょうは猛吹雪、連日大荒れのニセコになっとります。

さて、

「ANAインターコンチネンタルホテル東京」について、小説家の中島京子さんは「ふつうのことをした」と高く評価しておりました。

2月20日付「日刊ゲンダイ」電子版が伝えた。

このころ、「桜を見る会」前夜祭をめぐり、ANAホテル側は以下についてすべて否定した。

「見積書や請求明細書は主催者に発行しないこと」「宛名が空欄の領収書の発行」

パーティーの代金を「参加者個人から受け取る」

どれもこれも「ございません」と否定するなど、世間常識の至極まっとうな回答をしております。

これについて中島さんは、

「それが、安倍総理の答弁を完全に否定する内容であったことから、2020年2月の日本では、勇気ある『ございません』になってしまった」と書いた。

真っ当なことを発言したANAホテルですが、

与党議員が「もうANAホテルを使うのはやめよう」「ああいう対応をされてはかなわない」と言い出した。

その後、ホテルは自民党本部を訪れ、これ以降、事実上この言葉に屈することになる。

2月19日付の毎日新聞電子版には、安倍総理の答弁とホテル側の回答がスカッと整理されております。

安倍さんは「営業の秘密に関わる」としておるけど、ホテル側はそんな事実はないと申しておった。

つまり安倍さんは「自分たちは例外だった」と申しておるわけだけど、ホテル側は毎日新聞の取材にも「例外はない」と答えたのだった。

もう一つ大事な点を毎日新聞は指摘しております。

「ホテル側がメールの文面で説明したのに対し、首相の答弁は口頭のやり取りを引用したものだ」

ホテルは文字でしっかり説明したけど、安倍さんは口頭でのやり取りなのだ。

どっちに信ぴょう性があるか、もうそこは明明白白なのだ。

だから中島さんは「こんなの、絶対おかしいでしょう。ふつうのことをふつうにやったANAホテルの姿勢を、私は絶対に支持するし、そういうホテルにお世話になりたいものだと思う」と言った。

さらに中島さんは「大新聞やテレビの報道にも問題があると思う」と言っておる。

「『ホテルと総理、どっちが真実なのか』みたいな報道は変。ホテルが嘘つく必要はゼロなんだから、ちゃんと『総理の虚偽答弁』と書いて、引導を渡すべきでしょう」と、まことにごもっともなのだ。

そして最後にこう申しております。

「ANAホテルの広報の方には、お礼を言いたい。嘘と詭弁と隠蔽と捏造ばかりがまかり通るとんでもない時代、あたりまえとまっとうを貫いたホテルの『ございません』に、胸のすく思いをした人はたくさんいたはずだから」

ニセコのおぢも、まさに胸のすく思いをしたのでした。

ではありますが、ホテル側はその後、自民党本部を訪れたそうだ。

そしてとうとう「国会での質疑に関しては、返答を差し控える」とホテルは時事通信に答えざるを得なくなったのでした。

ニッポン国、なんとも薄気味悪い国になったものだ。

ため息が出ますなぁ~