おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

税金で「道路」を維持するなら、「鉄路」も税金で維持して「社会インフラ」守るべき

2022年08月03日 | Weblog

午前5時半を回ったところです。

どんより雲が垂れ込め、ただいまの気温プラス20度。

きょうは昼過ぎから晴れの予報で最高気温27度の予想だ。

ところで、

2030年ご当地は明るい話題満載ときのう書いた。

ですが、何事も光があれば影がある。

影はなんといっても地元ローカル線の廃止そしてバス転換だ。

山線と呼ばれ、かつては2連のSLがもうもうと煙を吐いて走った函館本線の長万部ー札幌間だ。

この廃止・バス転換が決まった。

北海道の鉄路は、明治13(1880)年に日本で3番目の速さにできた旧幌内鉄道に始まる。

小樽市手宮から札幌市まで開通し、石炭を運ぶため幌内まで延長された。

日本の鉄道は、新橋―横浜間が1872年に開通したのが始まり。

ですから、石炭を運ぶ目的とはいえ、北海道の鉄道建設は画期的に速い。

そんなことで、鉄道は国が築いた公共インフラだ。

当時鉄道は日本国有鉄道(国鉄)が管理運営しておった。

その国鉄を民営化したのは中曽根内閣の1987(昭和62)年のこと。

当初から赤字が予想されていたJR北海道には多額の「持参金」が渡され、切り離された。

「冬こそJR」と持てはやされた時期もあったけど、安倍政権になってからのゼロ金利政策で命綱の「持参金」の運用がままならなくなる。

そこで赤字ローカル線だらけのJR北海道は、あっちもこっちも廃線にし出した。

ですが、鉄路の難所に慰霊碑があるように、鉄道は囚人や朝鮮人、たこ労働の人々が血と汗、時には“人柱”で建設した貴重な社会インフラなのだ。

カネがないから「あっさり切り捨てる」って話か?

欧州では鉄路は国が資本投下して管理し、電車や汽車は民間会社が運営するのが一般的だ。

鉄路は国の「社会インフラ」だから、維持するのは国の役割なのだ。

ニッポンでも「国道」は国が管理し、「道道」は道が管理し、「町村道」は各町村が管理する。

鉄路は社会インフラなのだから、なんで欧州のように税金で管理しないのか?

上下分離方式して、上はいままで通りJRでも、下(鉄路)は税金で維持すればいい。

このままでは明治にスタートしたニッポンの鉄路は、この先さらにズタズタになる。

道路を維持する税金は許すけど、鉄道維持のために税金を使わないのは変だ。

北海道の鉄路は税金で保守管理しないと、ほぼ消えてなくなる。

おかげさんで地域はさらに疲弊する。

新幹線に高速道路の開通と、喜んでばかりはいられないご当地の山線の廃止・バス転換なのだった。

道路は、国と北海道、そして沿線自治体が、それ相応の負担で維持している。

鉄路も、国を中心に税金で維持すべきと思うけど、どうよそのあたり???