グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

コマツヨイグサ

2010年01月07日 | 植物
12月中旬の勉強会で、行者浜でお弁当を広げた時、
すぐ横で小さな細長い緑色のものが空に向かって伸びていることに気が付きました。

どこかで見覚えがあるような気がして覗き込んでみたら…。
夏から秋の夕暮れに美しいレモン色の花を開くコマツヨイグサでした。

そういえば花が枯れた後のコマツヨイグサを意識して見たことが無かったと、
初めて気づきました。

実の中には出来かけの種が整然と並んでいました。
種の成長にはかなりバラつきがあるようです。


去年のものと思われる、ドライフラワー化したものもありました。
この形だとどうやらコマツヨイグサは自力で種を飛ばすようですね。


あれから3週間。コマツヨイグサの種がどうなったのか気になって、
今日、行者浜に行ってきました。

まだ咲き残っているわずかな花を、根元の方までたどってみると…
もう種がはじけている実がありました!

大海原をバックに、この小さな実が懸命に種を飛ばしている瞬間がある…。
そんな光景を思い描いてみると、なんだか豊かな気分になります。

茎の先端では新しい葉が、伸び始める準備をしていました。
冬の冷たさや強い海風から小さな葉が守られるように、毛がいっぱい生えています。

地面を這うように茎を伸ばして風を避け、逞しく生きています。

もし皆さんも、晴れた日の海岸でノンビリする機会があったら、
コマツヨイグサと同じ目線になって、彼らの姿を眺めてみてください。

きっとそのひたむきに生きる姿に、元気をもらえるのではないかと思います。

(カナ)



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