グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達20

2010年01月27日 | 海の生物
海の水温はすっかり15℃で落ち着いています。
15℃となるとかなり冬本番な感じです。

大島の西側には王の浜というダイビングポイントがあります。
入り口が、コンクリートと護岸されているの自然の磯って感じはしませんが
中に入ってみると、そんな事はありません。
浅い所には、大小様々な形の石が積み重なり
小型の生き物達が住みやすい作りになっています。

そんな石の下に良く潜んでいる生き物に私の大好きなタカラガイがいます。
大島に一年中生息している温帯種のタカラガイは結構な数がいます。
中には、生態を簡単に見られる事が出来る種類もいます。
(今度ご紹介しますね~)
しかし、中には貝殻は拾えるのに全然生態が見られないという種類もいます。
それが、今回紹介する「ナシジダカラ」です。

「ナシジ」とは「梨地」と書き、表面の模様が茶色地の白点が散在する所が
果実の梨の肌と似ている事に由来しているのでしょう。

では、貝殻は数多く拾えるのに何故姿が見られないのでしょう?
夜でも表に出て来ないというには、不思議です。
きっと亀裂や石の下から出て来なくても生活していけるんでしょうね~

やっと出会った今日の個体は亀裂の隙間にいました。
見つけた瞬間は、一瞬時間が止まった様な気がしました。
こういう瞬間海に入ってて良かったな~って思うんですよね~
コメント
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