グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達19

2010年01月13日 | 海の生物
すっかり冬本番を迎えました。
水温は、約14度まで下がっています。
約1ヶ月前には20℃近くあった事を考えると異常な水温の低下です。
水中生物に限らず人間も参っていまします。

今日は、そんな冷たい海の中で寒さも忘れる位に興奮した貝との出会いを紹介します。
上の画像をご覧下さい。
なにやら、管が綺麗に巻いてある物が2個写っているのがお分かりでしょうか?
実は、これがその貝です。
この貝、ミミズガイ科という科の属する貝で
その名の通りミミズの様に螺管が巻いています。
(う~ん ミミズはそんなに巻いてないか・・・)

興味無い方には只の地味な貝にしか見えませんが
この貝生きている物を見るのは中々大変です。
私も、これが初めてでした。
因みに貝殻は良く拾えます。
では、何故初めて見たか?というと、この貝は海綿類の中に潜って生活しているのです。
表面から見るだけでは、その姿は見られず海綿が壊れた時に初めて表に姿を現します。
海綿が元気な状態だと、どの海綿にミミズガイが隠れているかも分からないのです。
この貝を見つけた時には、水中でガッツポーズをしました。

私の知っている限りでは、ミミズガイは5種類います。
その内3種類は、この辺りに分布してしているようです。
今回、紹介している貝は「カラミミズ」という種類で、図鑑上では大島よりも南に生息しています。
後、生息していても良い3種類もいるのです。
う~~ 早く後3回水中で寒さを忘れたいもんです。
コメント
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