グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

コアホウドリ

2010年01月23日 | 
大寒だというのに全国的に暖かくなった翌日の21日、強い南西風に乗って海上を悠々と滑空するコアホウドリを見ました。

『コ』といっても翼を広げた大きさは2メートルにもなり、とても巨大な海鳥です。
はるか遠くの海上にいても双眼鏡で覗いてすぐにそれとわかります。

いつもは遠くに見えているコアホウドリがこの日はとても近くに来てくれました。
それでも100メートルくらいは離れているでしょうか。

場所は伊豆大島の西側、万立(まんたて)です。





コアホウドリは1年を通して本州や北海道の沖で見られるそうですが、大島では12月から4月くらいまでの時期によく観察されています。
私にとっては冬の鳥です。







彼らは『ダイナミックソアリング』という長時間羽ばたくことなく海上を移動する方法を身につけています。
見ていると惚れ惚れするような雄大な飛翔です。








対岸は伊豆半島、熱川か稲取あたりでしょうか。








見ていると似たような黒い大きな鳥が近づいてきました。
コアホウドリと2羽いるのがわかりますか?








同じアホウドリの仲間、クロアシアホウドリです。






それにしてもこの名前・・・『アホウドリ(阿呆鳥)』って、ちょっとひど過ぎると思いませんか?

陸上では動作が遅く羽毛を採集するために人間に簡単に殺されてしまったためにつけられた名前だということです。

長年使ってきた和名を変更するのは難しいことだと思いますが、アホウドリの保護と復活に力を尽くしてきた長谷川博教授が『オキノタユウ(沖の太夫)』への改名を提案しています。

もしそうなったら、コアホウドリはコオキノタユウではちょっといいにくいですね。
ヒメオキノタユウかなー?

    

      がんま
コメント
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