グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

青い子、来てます。

2010年01月16日 | 
え?
どこが青いのかって?

よ~~~くご覧ください。

尾羽が、ほら、青いでしょ?




クリクリお目目がなんて可愛らしい!
今朝出会ったルリビタキです。


日本国内に広く分布していますが伊豆大島には越冬するためにやってきます。
今季の初確認は先月4日でした。
その前の冬は11月22日でした。
大島には3月下旬くらいまで滞在しているようです。


1羽1羽縄張りを持っていて、「そこにいる」とわかればかなりの高確率で出会うことができます。
昨シーズンもこの場所にこの色合いの子がいました。
もしかしたら同じ鳥かもしれません。






『瑠璃』なんて名前が付いているのにあんまり瑠璃色じゃないねー、と思っていらっしゃるかたもいるかもしれません。尾羽だけじゃん・・・とか。

実はこの写真のルリビタキはメスタイプと呼ばれるものなのです。
オスとメスとで見た目の違う鳥はたくさんいますが、ルリビタキもそうなのです。
しかしルリビタキのオスは完全な瑠璃色の成鳥になるまでに3~4年はかかるといわれていて、それまではこのようなメスと同じような色をしているのです。

そこで見た目だけではオスかメスかわからない一見メスに見えるこの色合いのルリビタキをメスタイプと呼んでいるのです。

この鳥は肩になんとな~く青みがあるように見えるのでまだ若いオスかもしれませんね。

「ヒッ、ヒッ、ヒッ、・・・」と連続して鳴き、「ググッ」とも「カカッ」とも聴こえる特徴的なクチバシを擦り合わせる音を出してその存在を知ることがあります。

今日はまったく鳴きませんでした。

低い木の枝から地面に飛び降りて何かをついばみ、また枝に戻ります。
まわりにたくさんいるメジロとの動きの違いでルリビタキだとわかります。

今日のこの鳥はまったく私を恐れませんでした。
写真を撮っている私にどんどん近づいてきて、まるで「なにしてるの?」とでも言うように
ほんの2メートルほど先の木の枝から私を覗き込んだりしていました。

「なにもしないよ。可愛い姿をちょっと写真に撮らせてね」







さて。



本当の青い子はというと・・・



次の3枚は今月5日、上のルリビタキとは別の場所での撮影です。

ルリビタキは薄暗い林の環境を好む鳥で、なかなか明るいところに出てきてくれません。
ここがまたとても暗い場所で・・・ハイ、言い訳です(汗)











実際はこの何倍も綺麗なんです!


ルリビタキたちが大島を去る前に、ぜひとももっともっと美しく輝く瑠璃色の姿をお見せしたいです。



     がんま
コメント
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