グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

磯の貝達 ~ヘソカドガイの巻~

2010年03月24日 | 海の生物
穏やかな春の日々を過ごしていたかと思えば、今日はまるで真冬の様な寒さになりました。
水中も同じ様なもんで、一時17℃まで上がってきた水温が急に下がり14℃になってしましました。。。
春をむかえると、伊豆の海には「春濁り」という現象が起こります。
海中のプランクトンの数が増え、水が濁ってしまうのです
水温が下がったかと思ったら、急にこの春濁りもやってきました。。。
普通、水温が上がると濁ってくるんですけど・・・変ですね~

こんな、濁っていて冷たい海にも何だかんだと毎日入っています。
特別用事があったり、島に居なかったりという事情が無い限り毎日海に入っています。
それだけ魅力的なのでしょうね

しかし、先月諸般の事情により、1週間も海に入れなくなってしまいました
いや~ 島に居ながら海に行けないとは、本当に虚しいもんです。
そんな中、1日だけ磯をブラブラしてみた日がありました。

水に漬からなくても、十分貝探しは出来るので
あえて、「海岸に棲んでるくせに、水が嫌いなの?」系の貝達を探してみました。
このブログにも過去に登場させている、タマキビガイやオカミミガイの仲間達です。
この手の貝の好きそうな場所を見て行くと、タマキビに混じって見覚えの無い貝がついているのに気が付きました。
しかも、いっぱい・・・
大きさは、大きな物で2mm程でした、それでも中で一番大きな物を選んで撮影してみました。
とにかく、いっぱい付いていたので数個捕まえ海水を入れた容器にいれて観察してみると
案の定、水から這い出て容器の蓋に張り付いていました。

小さ過ぎて、自分ではとても種類が同定出来そうに無かったので
詳しい人に聞いてみました。
その答えが「ヘソカドガイ」でした。「ヘソカドガイ」はカワザンショウガイ科に入ります。
その仲間の多くが、河口やアシ原等に生息しています。

大島の様な外海に面している岩礁を好むのはこの「ヘソカドガイ」位です。
環境があれば、生物は存在してするという良い例ですね。
残念ながら大島には河口もアシ原もありません。しかし、淡水の池ならあります。
今度そこに他のカワザンショウ科の貝を探しに行ってみたいですね~~
何か居るかもしれませんね。

「ヘソカドガイ」は大きくなると5mmを超える様です。
今度は、そんな大きな?「ヘソカド」に会いたいですね。
コメント
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