昨日、古くからの友人が、数年ぶりに島に遊びに来ました。
友人から「山を歩きたい!」とのリクエストがあったので、
「この際、ジオパーク委員会の中の自主勉強会もしてしまおう!」と急に思い立ち、
まだあまり一緒に歩いたことのない委員の方々に声をかけて、山を歩いてきました。
1986年の溶岩流上では、一粒の種が芽を出しススキが入り込むまでの物語を皆で楽しみました。

そして1986年溶岩流に飲み込まれた旧登山道のコンクリートを確認し、アア溶岩の断面の構造を観察。

参加者の中には噴火を実際に体験した人が3名いて、噴火でグラグラ揺れる中で学芸会をしていた事や、
子どもがお腹を空かせてしまうので、揺れの中でもガスをつけて避難用のオニギリを握っていた事、
自宅から山肌に真っ赤なマグマが吹き上がるのが見えて、とても怖かった事などを話してくれました。
体験者の話は迫力があり、こういう物語をもっとたくさん拾い集めて、お客様に話せるようになると良いのになぁ、と思いました。
島の食材を活かした料理を提案している「島ご飯、島おやつ」に関わっている委員からは
「ジオパフェを考案中なのだけれど、溶岩クッキーを砕いて入れたり溶岩がドロドロ流れた感じをパフェで表現したら、いいと思わない?」
という提案があって「それ、いいかも!」なんて、歩きながら盛り上がりました。
ところで火山の説明をしながら歩くと、どうしても「パホイホイ溶岩」「アア溶岩」「アグルチネート」などの火山用語を説明をすることになります。
でも野外で突然この言葉を聞いても、なかなか覚えられませんよね?
昨日もやはり「すぐ忘れちゃうよね~。」というような話になりました。
そうしたら友人が「『あたし、今、アグルチネートな気分だから話しかけないで!』…みたいにして使ったら?」と言い出しました。
ちなみにアグルチネートというのは、噴火でベチャベチャ降り積もった溶岩が、まだ熱いのでお互いに溶かしあい、
くっついて固まった状態を言います。元の形が違うので、当然隙間が一杯できます。
こんな感じ…。

アグルチネートは壁をつくる事も、彫刻のような様々な形の塊を作る事もあります。
友人は「心の中でドロドロしたものがベチャベチャくっつきあってどうにもならない嫌な気分の時に
『アグルチネートな気分だから』と表現すれば、印象に残って覚えやすくなるのでは?」と語ったわけです。
ちなみに私の友人は、島の自然の魅力を一般の人に伝えることをライフワークにしているライターです。
(主に小笠原をベースにしています。)
参加者一同、友人の発想を「さすが~プロ~。」と称えたのでした。(^。^)
山は久々に気持ちの良い好天で、富士山の奥には南アルプスの山々まで見渡せました。
ゴジラも気持ちよさそうです。(^O^)

この日は噴煙の量はあまり多くありませんでしたが、地熱の高い場所では少しスコリアを掘って、
足元の下の熱いマグマを体感してみました。

そして火孔。
「うわ~!」その雄大さに歓声が上がる楽しい瞬間です。
しばらく皆で景色を楽しんでいたら、友人が今度は「あ!ハートがある!!」と叫びました。

「え?」
言われて見ると確かにこの日は火孔の下のほうにハートマークが…。

「『このハートの下に三原山の心臓があって、赤々と燃えているんですよ』って説明したら?」
「な、なるほど…。」
火孔の地下、数kmに存在する真っ赤なマグマ溜りの存在を、かなり近いイメージで表現しているのがスゴイです。
歩くメンバーが違うと本当に毎回、驚きと共に新しい発見がありますね(*^_^*)
この日はさらに、毎年三原山に越冬にやってくるハギマシコの数100匹の群れを何度も見ることができました。
キラキラのススキも最盛期は過ぎたものの充分美しく、皆で見とれて時を過ごしました。

本当に天気が良くて山歩きには最高の日でした。
そして何よりも、これから一緒にジオパークを勧めていく委員の方達と、島の自然を目一杯楽しみながら歩けた事が
一番うれしかったです。
大島はジオパークとしては博物館の学芸員不在など、解決に時間がかかりそうな様々な問題を抱えていますが、
その分を皆で協力して補いあえば、この島らしいジオパークを作っていけるのではないか…と、
そんな風に思えた1日でした。
(カナ)
友人から「山を歩きたい!」とのリクエストがあったので、
「この際、ジオパーク委員会の中の自主勉強会もしてしまおう!」と急に思い立ち、
まだあまり一緒に歩いたことのない委員の方々に声をかけて、山を歩いてきました。
1986年の溶岩流上では、一粒の種が芽を出しススキが入り込むまでの物語を皆で楽しみました。

そして1986年溶岩流に飲み込まれた旧登山道のコンクリートを確認し、アア溶岩の断面の構造を観察。

参加者の中には噴火を実際に体験した人が3名いて、噴火でグラグラ揺れる中で学芸会をしていた事や、
子どもがお腹を空かせてしまうので、揺れの中でもガスをつけて避難用のオニギリを握っていた事、
自宅から山肌に真っ赤なマグマが吹き上がるのが見えて、とても怖かった事などを話してくれました。
体験者の話は迫力があり、こういう物語をもっとたくさん拾い集めて、お客様に話せるようになると良いのになぁ、と思いました。
島の食材を活かした料理を提案している「島ご飯、島おやつ」に関わっている委員からは
「ジオパフェを考案中なのだけれど、溶岩クッキーを砕いて入れたり溶岩がドロドロ流れた感じをパフェで表現したら、いいと思わない?」
という提案があって「それ、いいかも!」なんて、歩きながら盛り上がりました。
ところで火山の説明をしながら歩くと、どうしても「パホイホイ溶岩」「アア溶岩」「アグルチネート」などの火山用語を説明をすることになります。
でも野外で突然この言葉を聞いても、なかなか覚えられませんよね?
昨日もやはり「すぐ忘れちゃうよね~。」というような話になりました。
そうしたら友人が「『あたし、今、アグルチネートな気分だから話しかけないで!』…みたいにして使ったら?」と言い出しました。
ちなみにアグルチネートというのは、噴火でベチャベチャ降り積もった溶岩が、まだ熱いのでお互いに溶かしあい、
くっついて固まった状態を言います。元の形が違うので、当然隙間が一杯できます。
こんな感じ…。

アグルチネートは壁をつくる事も、彫刻のような様々な形の塊を作る事もあります。
友人は「心の中でドロドロしたものがベチャベチャくっつきあってどうにもならない嫌な気分の時に
『アグルチネートな気分だから』と表現すれば、印象に残って覚えやすくなるのでは?」と語ったわけです。
ちなみに私の友人は、島の自然の魅力を一般の人に伝えることをライフワークにしているライターです。
(主に小笠原をベースにしています。)
参加者一同、友人の発想を「さすが~プロ~。」と称えたのでした。(^。^)
山は久々に気持ちの良い好天で、富士山の奥には南アルプスの山々まで見渡せました。
ゴジラも気持ちよさそうです。(^O^)

この日は噴煙の量はあまり多くありませんでしたが、地熱の高い場所では少しスコリアを掘って、
足元の下の熱いマグマを体感してみました。

そして火孔。
「うわ~!」その雄大さに歓声が上がる楽しい瞬間です。
しばらく皆で景色を楽しんでいたら、友人が今度は「あ!ハートがある!!」と叫びました。

「え?」
言われて見ると確かにこの日は火孔の下のほうにハートマークが…。

「『このハートの下に三原山の心臓があって、赤々と燃えているんですよ』って説明したら?」
「な、なるほど…。」
火孔の地下、数kmに存在する真っ赤なマグマ溜りの存在を、かなり近いイメージで表現しているのがスゴイです。
歩くメンバーが違うと本当に毎回、驚きと共に新しい発見がありますね(*^_^*)
この日はさらに、毎年三原山に越冬にやってくるハギマシコの数100匹の群れを何度も見ることができました。
キラキラのススキも最盛期は過ぎたものの充分美しく、皆で見とれて時を過ごしました。

本当に天気が良くて山歩きには最高の日でした。
そして何よりも、これから一緒にジオパークを勧めていく委員の方達と、島の自然を目一杯楽しみながら歩けた事が
一番うれしかったです。
大島はジオパークとしては博物館の学芸員不在など、解決に時間がかかりそうな様々な問題を抱えていますが、
その分を皆で協力して補いあえば、この島らしいジオパークを作っていけるのではないか…と、
そんな風に思えた1日でした。
(カナ)