グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

小さな隠れ家たち

2010年12月10日 | 
 今週は寒くなりましたね~っ!!

 まだ、竹や笹が気になって、クマザサのようなハチジョウスズタケの繁みを物色していると、細いマサキの枝に黒丸の穴が見えました。

 笹の葉の枯れ葉で出来たウグイスの巣↑です!
さすがに、この時期、もう巣は、からっぽでした。

 クルマを置いている場所から、2メートルも離れていません。
今まで気付きませんでした。

 去年も家の近くでウグイスの巣を見つけて、中を覗くと卵が残っていたのでした。



 こちら↑は、すっかり葉を落としたウメの木の枝に・・・

 もう少し小さなメジロの巣。上から覗くと・・・



 中には、ヤマイモの枯れた葉っぱが入っているじゃあーりませんか。
落ち葉が、ナイスキャッチされたみたいです。

 落ち葉を取ってみると?

 えええーーーーーーーっ!!



 何で、お前、こんな所に! これは、ハマオモトヨトウ(ガの一種)の幼虫と
一緒になってハマユウの葉や茎や花を食い荒らしていたアカマダラヨトウの幼虫です。
 確かに、近くにハマオモトがあるものの、何でウメの枝を登って来るの?
落ち葉の布団をかぶって、お昼寝中?



 すぐ隣りのウメの木にも、メジロの巣↑がありました。
ウメの実を採るころに巣があれば気が付くのですが、
その後に、作っているんでしょうね。



 どこから見ても、丸見え↑なのに、葉が落ちるまで気付かない。
玄関先から、5メートル程しか離れていない所で子育てしてたんですね!
アオダイショウにも気付かれなかったのでしょう。


 こちら↓は、クサギの枝先です。花が咲いていた夏の画像です。
8月31日撮影。


 この撮影日より1ヶ月程前、畑と防風林の間にある、あぜ道に張り出したこの枝を切ろうとしたら、鳥が飛び立ちました。
 それで、気付いて、枝を切らずに、そのまま置きました。抱卵中でした。



 こうすると、分かります↑が、ちょっと離れると、巣は見えにくいものです。
巣の裏側です。コケのようなものがたくさん使ってあります。これもメジロの巣です。



 子育ては、無事に終了したのでしょうか? 中は空っぽでした。
この巣は、クモの巣の糸とビニールひもの細かい繊維、シュロの木の樹皮の繊維を使って、
しっかりと枝に固定してありました。


【今日のおまけ】

 メジロと言えば、昨日の日記にツバキの花の蜜を吸う話がありました。
こっそり、その写真を借りてしまいましょう! (仲間の画像を無断転用:笑)



 下側の花びらに4つか5つ、染みのような小さな点があります。
これは、メジロが花の蜜を吸う時に足の爪を掛けた跡で、
小さな穴が開いています。
 木の上の方で咲いている花では、分かりにくいですが、
ツバキの花は、散ってもバラバラにならないので、
地面に落ちている花を拾って観察してみて下さい。

 花びらに、小さなメジロたちの爪跡が見られるはずです。

(なるせ)


*今夜のBGM♪
『ダブル・ファンタジー』ジョン・レノン/ヨーコ・オノ

このアルバムが発表され、ジョン・レノンが凶弾に倒れ30年。
日記を書きながら流してました。この時期は特に聞きたくなります。
コメント
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