「鳥って味がわかるのだろうか?」
皆さんは、そんな疑問を持たれたことはないでしょうか?
私は先日、鳥の味覚を疑うような経験をしました!
それはツアー中にハチジョウイヌツゲの木についての説明した時のことでした。
たわわに実ったツヤツヤの黒い実を見たお客様から「おいしそう!食べられるんですか?」という質問を受けたのです。
その時の実の付き具合はこんなでした。

「食べられるっていう話は、聞いたことが無いですね。」と答えながら、
「そう言えば何で食べられないのだろう?毒があるって聞いたこと無いよな~。」という疑問がフツフツと沸き起こりました。
そして「よ~し、食べてみますか。」という流れになり一粒口に含んでみたら…。
「うわ~~~、ま、マズイ。」
口の中にジワ~っと広がったのは、渋みと苦味が一緒になったような味で、
甘みも酸味もない、ちょっと今まで経験したことのない味でした。
ツアーに参加されていた方たちは「マズイマズイ」と繰り返し、実を吐き出す私のリアクションにあっけにとられ、
「だ、大丈夫ですか?倒れないで下さいね。」なんて声をかけて下さいました(^_^;)
さて、この日受けた衝撃がきっかけとなって(?)
「他の木の実はどんな味なのだろう?」ということが、がぜん気になってきました。←懲りない(^_^;)
でも、さすがにツアー中にバタッと倒れたり、倒れないまでもお腹が痛くなったりしたら迷惑かけますよね?
なので時間のある時に、密かに食べてみることにしました。
…で、今日が1回目の実践です。
まずは、シーズンは過ぎたものの、まだ美しい実が残っているオオムラサキシキブにトライ。

梅仁丹みたいな小さな実を、そっとかじってみたら…。
「あれ?薄っすら甘くて美味しいかも~!」

甘い以外は何も特徴の無い味ですが、ハチジョウイヌツゲに比べると、とてもおいしく感じました!
次は、森に生えるマンリョウの実です。

真っ赤で綺麗なマンリョウの実は目立つ割に食べ残されていることが多いので、「まずいのではないか?」と思っていました。
苦くて渋い味を想像しながら、マンリョウの実を恐る恐るかじってみると…。
「な、何これ~?」

実には果肉部分がほとんどなく、いきなりタネでした(-_-;)
あんなに美味しそうな赤い色で鳥を誘いながら、じつは見せ掛けだけでほとんど果肉が無いなんて、これって詐欺ですよね???
マンリョウの実が鳥たちに食べ残されているのはこのせいかも?
店に帰ったら、昨年1年間ガイドを手伝っていてくれた天野氏(獣医師)が潜りに来ていました。
彼は鳥のスペシャリスト(というか動いている生き物なら何でも詳しい)なので色々聞いてみました。
彼が語ってくれたのは、おおむね以下のような内容でした。
「鳥が味を感じる味蕾は舌にではなく、喉の部分にあるんですよ。そこでどうやら甘さと苦さはわかるみたいです。
鳥は甘いものは好きなので、鳥にタネを運んで欲しいと思う植物は大変でも実に糖分を貯め甘い実を作ります。
そんなに必死になって鳥に選んで食べてもらわなくても良い自信のある植物は、実を甘くする労力をかけないのではないでしょうか?」
「な、なるほど~。」(妙に納得)
という事は、ハチジョウイヌツゲのあのまずさは、どんな環境にも適応できる強い植物であるがために、
少ししか食べてもらわなくても、効率良く発芽し成長できという自信から来ているってことでしょうか?
いや、もっと寒くなって他の樹木の実が無くなった頃に、熟れて甘くなり鳥を誘うという巧妙な作戦なのかも?
…この疑問を解決するには、また期間をおいてハチジョウイヌツゲの実を食べてみるしかなさそうです。
こうなったら、徹底してつきとめますよ~(^_^;)
さて、夕方犬の散歩をしていたら、トベラにネバネバの美味しそうな実が付いていました。
この一見美味しそうな実はどんな味でしょうか?

…なんて、このままでは終わらなくなってしまいそうなので、続きは次回に持ち越します。
また色々試してみて報告しますので、どうぞお楽しみに~(^O^)
(ウラシマソウなど毒があると言われているものもあるので、食べる方は事前に良く調べてから挑戦してくださいね。)
(カナ)
皆さんは、そんな疑問を持たれたことはないでしょうか?
私は先日、鳥の味覚を疑うような経験をしました!
それはツアー中にハチジョウイヌツゲの木についての説明した時のことでした。
たわわに実ったツヤツヤの黒い実を見たお客様から「おいしそう!食べられるんですか?」という質問を受けたのです。
その時の実の付き具合はこんなでした。

「食べられるっていう話は、聞いたことが無いですね。」と答えながら、
「そう言えば何で食べられないのだろう?毒があるって聞いたこと無いよな~。」という疑問がフツフツと沸き起こりました。
そして「よ~し、食べてみますか。」という流れになり一粒口に含んでみたら…。
「うわ~~~、ま、マズイ。」
口の中にジワ~っと広がったのは、渋みと苦味が一緒になったような味で、
甘みも酸味もない、ちょっと今まで経験したことのない味でした。
ツアーに参加されていた方たちは「マズイマズイ」と繰り返し、実を吐き出す私のリアクションにあっけにとられ、
「だ、大丈夫ですか?倒れないで下さいね。」なんて声をかけて下さいました(^_^;)
さて、この日受けた衝撃がきっかけとなって(?)
「他の木の実はどんな味なのだろう?」ということが、がぜん気になってきました。←懲りない(^_^;)
でも、さすがにツアー中にバタッと倒れたり、倒れないまでもお腹が痛くなったりしたら迷惑かけますよね?
なので時間のある時に、密かに食べてみることにしました。
…で、今日が1回目の実践です。
まずは、シーズンは過ぎたものの、まだ美しい実が残っているオオムラサキシキブにトライ。

梅仁丹みたいな小さな実を、そっとかじってみたら…。
「あれ?薄っすら甘くて美味しいかも~!」

甘い以外は何も特徴の無い味ですが、ハチジョウイヌツゲに比べると、とてもおいしく感じました!
次は、森に生えるマンリョウの実です。

真っ赤で綺麗なマンリョウの実は目立つ割に食べ残されていることが多いので、「まずいのではないか?」と思っていました。
苦くて渋い味を想像しながら、マンリョウの実を恐る恐るかじってみると…。
「な、何これ~?」

実には果肉部分がほとんどなく、いきなりタネでした(-_-;)
あんなに美味しそうな赤い色で鳥を誘いながら、じつは見せ掛けだけでほとんど果肉が無いなんて、これって詐欺ですよね???
マンリョウの実が鳥たちに食べ残されているのはこのせいかも?
店に帰ったら、昨年1年間ガイドを手伝っていてくれた天野氏(獣医師)が潜りに来ていました。
彼は鳥のスペシャリスト(というか動いている生き物なら何でも詳しい)なので色々聞いてみました。
彼が語ってくれたのは、おおむね以下のような内容でした。
「鳥が味を感じる味蕾は舌にではなく、喉の部分にあるんですよ。そこでどうやら甘さと苦さはわかるみたいです。
鳥は甘いものは好きなので、鳥にタネを運んで欲しいと思う植物は大変でも実に糖分を貯め甘い実を作ります。
そんなに必死になって鳥に選んで食べてもらわなくても良い自信のある植物は、実を甘くする労力をかけないのではないでしょうか?」
「な、なるほど~。」(妙に納得)
という事は、ハチジョウイヌツゲのあのまずさは、どんな環境にも適応できる強い植物であるがために、
少ししか食べてもらわなくても、効率良く発芽し成長できという自信から来ているってことでしょうか?
いや、もっと寒くなって他の樹木の実が無くなった頃に、熟れて甘くなり鳥を誘うという巧妙な作戦なのかも?
…この疑問を解決するには、また期間をおいてハチジョウイヌツゲの実を食べてみるしかなさそうです。
こうなったら、徹底してつきとめますよ~(^_^;)
さて、夕方犬の散歩をしていたら、トベラにネバネバの美味しそうな実が付いていました。
この一見美味しそうな実はどんな味でしょうか?

…なんて、このままでは終わらなくなってしまいそうなので、続きは次回に持ち越します。
また色々試してみて報告しますので、どうぞお楽しみに~(^O^)
(ウラシマソウなど毒があると言われているものもあるので、食べる方は事前に良く調べてから挑戦してくださいね。)
(カナ)