グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

島ガールツアー報告

2010年12月12日 | ツアー
昨日と今日の2日間、東海汽船主催の「島ガールツアー」が行われ、現地ツアーを担当しました。

「アウトドア好きの女性達に様々な島の魅力を伝えよう!」というコンセプトのこの企画。
今回は23名の方に、ご参加いただきました。
(実際には倍ぐらいの応募があったようです。)

昨日は三原山エコツアー、今日はマウンテンバイクで回るエコツアーと体験ダイビングというメニューでした。
今日はそのうちの、土曜日に行われた三原山ツアーについて、報告します。

ジェットホイル到着後、まずは店で20分のレクチャーを行い、大島の成り立ちや噴火の仕組み、簡単な火山用語や、
噴火後の森の再生、カルデラの外の自然、そしてジオパークとしての大島について説明しました。

火山好きの方以外、あまりなじみがないと思われる火山用語は
アア溶岩、パホイホイ溶岩、アグルチネート、スコリア、ホルニトの5つに絞りました。

皆さん、とても熱心に説明を聞いてくださるので、私もすっかり楽しい気分に!(^O^)

ついおまけで、森で暮らすカラスバトの渋~い鳴き声まで披露しちゃいました(^。^) 「オゥ~」←カラスバト

昼食後三原山ツアーに出発。ガイドは鴻池と私の2名です。
集合写真にも若さがあふれてますよね。

この日の三原山は華やかでしたよ~(*^_^*)

安永のパホイホイ溶岩を皆で触ったり、イタドリのタネを掘ったり、溶岩流に飲み込まれた道路を探したり、
皆で火山の景色や独特な植物を観察しながら坂を登ります。

皆さんの会話の中には、「パホイホイ」や「アア」や「アグル…何だっけ?」という声が聞かれて火山好きの若い女性が増えそうな予感も!(^^)!

そして今回も、お客様の質問から大ヒットが生まれました!
それは確か「三原山にいくつも設置してある避難壕は何人ぐらい入れるのですか?」という質問から始まったと思います。
「何人入れるか?」→「全員で入れるのか?」→「入ってみよう!」ということになり…。

ジャ~ン!初企画!!

一般参加者の方、モデル、ガイド、総勢28名。全員入ってまだ詰められそうでした。!
いや~、立派な避難壕ですね~(^O^)

…と、この辺りまでは順調だったのですが…。
山頂へ近付くにつれ、風がどんどん強くなり始めました。
天気予報で午後の風が強くなるという予報は出ていましたが予想以上の強風…。

一度は「頑張って一周しましょう。」と言ったものの、山頂の展望台付近は
ビュ~っとかゴォ~という音がする、ちょっとよろめくような風が吹いてきました(^_^;)

この風に更に強い突風が吹くかもしれないと思うと、30名近い人数で火口を一周する気持にはどうしてもなれず一周は諦めました。

楽しみにしてた皆さん、ごめんなさい。
火孔の中のハートが見たいという希望があったのに、見ていただく事ができなくて私もとても残念です。

代わりに立ち寄った火孔展望所。皆さんの姿勢から風の強さが伝わるでしょうか?

でも「雄大な火孔とよろめくような風」ってとても大島らしい組み合わせで、まさに「体で感じる大島」という感じでした。

温泉ホテルへ向かう帰り道、1周できなかった代わりに転んでも安全そうな(?)裏砂漠に立ち寄りました。

キラキラ輝く石を探したり、スコリアのザクザク感を楽しんだり、思い思いに時を過ごしました。

そしてこの後も様々なところで立ち止りながら、ホテルまでの歩きを楽しんだのでした(^。^)

ハギマシコの群れも皆で観察できたし、仙人の髭にも触れたし(センニンソウのタネのことです(^O^))
何よりも、沢山の島ガールの方達と楽しく歩けたことが、大満足の1日でした。

(カナ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする