グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

千年に1度の春

2011年04月01日 | キノコ・菌・微生物
見出しの花は、シデコブシです。

コブシ咲く~♪ 『北国の春』のコブシに近いモクレン科の仲間です。
中部地方に自生し、大島のものは移入されたものです。



こちら↑は、アオノクマタケランの赤い実です。
直径1センチ程の実がたくさん。
用事で訪ねたお寺の境内にありました。

巨大地震から3週間が経ちました。
その後、国内13の火山周辺で地震が多くなる傾向がみられるそうです。
千年に1度の大震災と言われる今回の東日本大地震。
869年(貞観11年)に、今回の地震に匹敵する地震「貞観:じょうがん地震」が、
ほぼ同じ辺りを震源にして発生し、大津波で大被害が出たそうです。

9世紀といえば、伊豆諸島・富士火山帯でも大きな噴火がありました。
平安時代の初期、紫式部が生まれる百年程も前のことです。

 838年(承和5年)神津島天上山大噴火

 854年(仁寿4年)大島の山頂噴火と
    南東部で水蒸気爆発(波浮の港の原形ができる)
    この日記3月14日『波浮港のお話(byしま)』参照

 864年(貞観6年)富士山の北西中腹から溶岩を大量に流下させ、
    現在の青木ヶ原周辺になる。

 867年(貞観9年)九州阿蘇山も噴火。

 869年(貞観11年)貞観地震・大津波が東北地方の東岸を襲う。

 886年(仁和2年)新島向山大噴火

1986年大島三原山噴火以来、2000年三宅島雄山大噴火、
そして、
2011年九州霧島連山新燃岳噴火、東日本地震・大津波と続いて、
9世紀中頃の50年間に似ているとすると、そろそろ富士山も・・・。

えっ! エープリルフールですか?(笑)
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先週、クヌギを原木にしたシイタケ栽培の話をしましたので、
クヌギの新芽を撮ってみました↓。



落葉樹のクヌギは、春の芽吹きで花穂も一緒に伸ばすのですね。

夕方、撮りに行ってみましたが、すでに薄暗くなっていて、
こんな写真ですみません(汗)

近くでシイタケ栽培をされているYさんに見せて頂きました↓。


沢沿いの地形を上手く使って、
杉林にホダ木が整然と並べられていました。



これからの季節は、例年ならたくさん出るようです。
知人から頼まれて販売もしているそうです。

原木は2種類の木が使われていました。

手前の滑らかな木肌がマテバシイです↓。


アシタバの葉の向こう↑にあるのは、ゴツゴツした感じのクヌギ。

クリやハンノキを原木にしてもシイタケは出るそうですが、
クヌギやマテバシイのようにたくさん出ないそうです。



大島は水はけの良い土質なので、ホダ木を寝かすようにして、
湿度を保つのがコツだそうです。



上手くやると、こんなにたくさん出るんですねえ!!



クヌギのホダ木には、クヌギに適した菌が、
マテバシイには、マテバシイに適した菌があるそうです。

それにしても、美味しそうですね!

(なるせ)
コメント
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