グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

幸せな気分

2011年04月21日 | 火山・ジオパーク
自然の中を歩いていると、初めて見る景色や生き物に出会うことがあって
そんな時はちょっとドキドキしたり、ワクワクしたりして、幸せな気分を味わえます。

つい最近も、そんな幸せな瞬間がありました(^^)v

まずは樹海の中で。

普段ツアーだと、決められたコース上をゆっくり歩くのですが、
この日は少し、コースを外れて探索してみました。

とても天気が良い日で、樹海の中には木漏れ日が差し込んでいました。

木の影と太陽の光が、まるで影絵のように黒い溶岩の上に模様を描き出し
ユラユラと揺れていました。

普段通るコースのすぐ下にも、溝が伸びていました。

「おお!こんなに何本も溝が走っていたんだ!」
一面の溶岩流が割れていくつにも分かれたのでしょうか?

溶岩の塊の間を縫って、また別の景色を探します。

まるで、火山が作った迷路のようです。

ちょっとした溶岩トンネル?


ここも流れてきた溶岩が割れて、2本の溝を造ったようです。

森の随所に当時の溶岩の流れを連想させる景色が点在していて、234年前にはここが、
草1本生えていない真黒な溶岩流に覆われていたのだということを、リアルに感じさせてくれます。

今回の発見で、ますます樹海が好きになった感じです(笑)。

さて、2つ目のワクワク~。

1週間前の日記で報告したミヤマシキミの木そばで雌の花に出会いました。
先週、「雌の花を見つけたいな」と思っていたので、それが実現してとても嬉しかったです(^^)v

雄の花は満開で、ますます美しくなっていました。

きっと雄の花が盛りを迎えるタイミングに合わせて、雌が咲き始めたのでしょう。
1mぐらい離れた所にひっそりと花をつけていました。

雄に比べるとずいぶん地味な小さな花です。

左が雄、右が雌です。

黄色い花粉を一杯つけた雄しべを目いっぱい伸ばしている雄の花に比べ…


雌の花の雄しべは、あるのかないのかわからないほど、小さいですね。

代わりに真ん中の雌しべの先端が、丸みを帯びて4つにくぼんでいて、何だか可愛いです(^。^)

一生懸命咲いているので、きっと見事受粉に成功して、冬には美しい真っ赤な実を実らせることでしょう。

冬になったらまたこの場所を訪れて、美しい赤い実を見ながら、幸せな気分に浸りたいな~と、
ひそかに計画中です。

(カナ)
コメント
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