グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

フデリンドウの花とジオパーク展

2011年04月17日 | 植物

今日山頂のジオパーク展につめていたら、店の常連のお客様が会場に立ち寄り、
「三原山の遊歩道沿いに、フデリンドウがいっぱい咲いていた。」と教えてくれました。

…で、15時にジオパーク展を終了してから、見に行ってみました。

リンドウの花は、日が当らなくなるとすぐに閉じてしまうのですが、
今日は天気が良くて、まだ充分日差しがあります。

「まだ、咲いていてくれるかな~。少しだけ日が傾いてきたけれど…」
少し気がせいて、小走りで5分ほど移動したところ…

ありました!

40数個の花がまとまって咲いていました!
これだけたくさんのフデリンドウの花が群生しているシーンは初めて見ました。

1cmほどの青紫が、太陽に向かって、目いっぱい花を開いている姿がとても可愛いです。
しゃがみ込んで夢中になって写真を撮っていたら…あれ?

左の花って、閉じ初めていませんか?

「もう店じまい?まだ日が当っているのに…?」
立ち上がって回りを見渡してみたら、数分の間にフデリンドウ達はどんどん花を閉じ始めました。

1つの花に注目してみると…

先に閉じてしまった仲間達に遅れまいと、少ししぼみ始めました。


どんどんしぼんでいきます。


デジカメのシャッターを切るたびに…


アッという間の出来事でした。

この間たぶん1~2分。
大島で暮らすリンドウの仲間たちの、花を閉じる時のスピードは本当に早いです。

コケリンドウやフデリンドウは、曇りや雨の日は、昼でも花を閉じたまま過ごします。

今日はまだ充分光はあたっていたのですが、ずいぶん早い店じまいでした。
今日の閉店は午後3時15分から3時25分ぐらいの間に集中していました。

太陽の光の強さで、花を閉じるタイミングを計るのでしょうか?
それとも、ある程度日照時間が関係するのでしょうか?
そして一つの花は、何回ぐらい閉じたり開いたりを繰り返すのでしょう?

わからない事だらけです…(^_^;)

まあ、私の頭に次々に湧いてくる「?」マークなど全く関係なく…

フデリンドウは今日1日を終え、明日に備えて花を閉じたのでした。

明日は、午前中は曇りで午後から晴れの予報です。
このフデリンドウは、明日はどんな過ごし方をするのでしょうか?

う~ん、ずっとついていて見届けたい気分…(笑)

ところで、昨日から始まった山頂ジオパーク展について、少しだけ報告です。

椿祭りの期間中行っていたバーチャルツアーと写真展示をこれから1年間、
毎週末とゴールデンウィーク、次回の椿祭り期間中に、続けることができるようになりました。

写真展示もバーチャルツアーも1階にまとめて…会場はこんな感じです。

私は昨日、今日とガイドを担当しました。

山頂はとても人が少なく、バーチャルツアーも毎回数名のお客様でしたが
そのぶん落ち着いて見ていただけたように思います。

東日本大震災後、観光のお客様が激減している大島ですが、今だからこそ、
ジオパークとしての大島からのメッセージを、地道に伝え続ける事が大切であるように感じています。

こういう機会が与えられている環境に感謝しつつ、また16人でガイドを分担していきます。

ガイド希望の方はいつでも大歓迎ですので、ぜひお手伝い下さい~。

(カナ)





コメント (2)
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