グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

かしわ餅を食べながら

2011年04月29日 | 歴史・文化
頂き物の「かしわもち」を食べようとして、
ふと、手が止まりました。

(いつもブログのネタ探しを楽しんでます:笑)

大島では普通のことも、他の所では違うことがあるものです。
これは、ここならではのこと、かも?

カシワ(柏)の葉に包んであるから、「柏餅」で問題ない?!

見出しの写真は、もちの部分が暗くなってしまいましたが、
大島の場合、ヨモギの葉の「草もち」が包んであるのでした。



来週5月5日、端午の節句と言えば、かしわ餅ですね。

柏の葉で包んだ草もちの中身は、粒あんです。
もうひとつの方も、同じでした。

白い餅にあんを入れたものと
甘い白味噌入りの2色が選択できる地域もあると思います(笑)

地域というより和菓子店の個性でしょうか?
最近はコンビニとか?

大島では、この時期だけは柏の葉で包んだものがありますが、
普段は、あん入りの草もちをサルトリイバラの葉で包んで、
「かしゃんば」とか「かしゃんばもち」と呼ばれています。



やわらかくて美味しそうなヨモギです。
子どもの頃は、草もちを伯母たちによく作ってもらいました。

小さく丸めてつぶしたものや、
手のひらで握って茹でただけのものなどを、
黄な粉をつけて食べるのでした。

映画『男はつらいよ』で、
寅さんが帰る柴又の「とらや」は、よもぎ団子が名物でした。
江戸川の土手にはヨモギが多かったのでしょうね。

沖縄では、泡盛(あわもり:島の焼酎)にヨモギの葉をつけて、
口当たりの良い「ふーちーば・じゅーしー」を呑みすぎてしまいました(汗)

アブサンという強い酒の香味料にヨモギが使われているそうですが、
日本のヨモギと同じものなのかどうか・・・?



明るい場所にも、
フキ畑のように半日陰の場所↑にも生えています。

以前、旅の情報誌で「あしたば」として
ヨモギの写真が載っていたことがありました。
新芽が美味しそうなのは、似ているかも?

山地や野原、道端などでも普通に見られる多年草で、
地下茎を伸ばして増えていきます。花期は秋。
葉の裏面の綿毛からお灸に使う「もぐさ」が作られます。



葉の形が分かりやすいようにフラッシュで撮ってみました。

昨日は、東日本大震災で亡くなられた仏教徒の方々の七七日法要
(四十九日)でした。ご冥福をお祈り致します。

また、この26日は、チェルノブイリ原発事故から25年とのことでした。
ロシア語の「チェルノブイリ」とは、
ニガヨモギ(苦よもぎ)という植物だそうです。

新約聖書 ヨハネの黙示録 第8章にこんな一節が。

第3の天使がラッパを吹き鳴らした。
すると、たいまつのように燃えている大きな星が、
空から落ちてきた。そしてそれは、川の3分の1と
その水源との上に落ちた。この星の名は「苦よもぎ」と言い、
水の3分の1が「苦よもぎ」のように苦くなった。
水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。


福島の原発事故が一日も早く収束しますように。

(なるせ)



♪今日の音楽♪

「おおチェルノブイリよ」作詞・作曲:内田ボブ
演奏:ローリング・ドラゴン
アルバム『ローリング・ドラゴン』(1988)
コメント
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