グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ニワトコの場合

2011年04月22日 | 植物
春の真っ盛りで、様々な花が楽しませてくれます。

裏庭の日当たりの良い場所で、1週間ほど前から
黄色がかった白い小さな花をたくさん咲かせているのは、
ニワトコです。

林の縁や林道の脇などでも咲いているのを時々見かける
・・・比較的ありふれた木です(ごめん)

前にも、夏に赤や黄に色付いた実を紹介させて頂いたことがあったような?
・・・記憶がアイマイ。(苦笑)



数多くの花が、房状にたくさんの実をつけると、
小鳥たちがやって来て好んで食べ、
種子を散布します。



こちら↑は、林床に生えていた若いニワトコです。
小鳥たちが蒔いた種子から出た実生の若木です。

ニワトコは樹高5~6メートルになる落葉樹(夏緑樹)なのですが、
林の中の日陰では、いつまでも草のような若木の姿をしていて、
大きくなりません。

近くのアシタバや、ウラシマソウと比べると
サイズがよく分かると思います。



冬は地上部が枯れますが、地中の根は生きていて、
春になると、こうして↑芽を出します。

そして、例えば台風で近くの木が倒れて、
林の一部が明るくなったりすることがあります。
何年も草のような姿で忍んでいたニワトコに
日光が当たると急速に成長し、
茎が木質化して幹になります。


この列島、東北、特に「HUKUSIMA」に
世界からのスッポットライトが当たっています。
光を浴びて、木になって花を咲かせるニワトコに
夢を託したいです。



【おまけの1枚】


先週、登場してもらった
「個体識別」のモリアオガエルがいました。
翌朝16日確認できました。

(なるせ)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする