グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

春の若葉と紅葉と。

2011年04月27日 | 植物
冬の間、葉を落としていた落葉樹に、春に新しい葉が伸びてくる様は
見ていて楽しくなる大好きな風景です。

でも実は、一年中緑の葉をつけている常緑樹だって、この時期、
瑞々しい葉をグングン伸ばしているのですよね。

車道沿いに見られるマサキの若葉。

まさに“フレッシュグリーン”という言葉がピッタリきます。

葉っぱが様々な形に変化するカクレミノも、枝先に若々しい葉を伸ばしています。

普段肉厚で、濃い緑の葉を持つ、どちらかと言うと地味なイメージの常緑樹たちですが
若葉は薄くて柔らかくて、触ると簡単に破れそうです。

そういう若葉は、暖かくなって活動を開始した虫達にとっても食べやすいようで…
食べられて原形をとどめなくなっているものもあります。

せっかく葉を伸ばしたのに…なかなか厳しい現実ですね(^_^;)。

新旧交代のために、古い葉をどんどん落としている常緑樹もあります。

この葉っぱの持ち主は…確か以前の日記にも載せたテイカカズラ。

もう使わなくなった葉を紅葉させて、順番に落としていきます。

春の紅葉です!

高い杉の木に巻きついて、光を求めて這いあがるテイカカズラ。
木の真下に立つと、黄色やオレンジ色が散りばめられた緑色のスカイツリーを
見上げているような気分が味わえます!


…ちょっと、大げさ?(笑)
でも、本当に見応えありますよ~。

さて、春の紅葉を堪能した後、「そういえば、テイカカズラの若葉はどんなだろう?」と
気になって探してみました。

「やっぱり薄くて簡単に破れそうな葉っぱなんだろうか?」
…しかし、そんな若葉はどこにも見つかりませんでした。

テイカカズラは、かなり小さいうちから肉厚で、丈夫そうな葉を伸ばしていたのです。

このサイズでも、かなり堅い手触りでしたが…

もう少し大きくなると、大人並みの立派な厚さを持った、堅い葉になっていました。

テイカカズラは何故、小さいうちからこんなに頑丈な葉を持つ必要があるのでしょう?

蔓を伸ばして、新天地を開拓するために丈夫でなければならないのでしょうか?
それとも長い蔓の先まで水分を吸い上がるのは大変で、小さいうちから
水分を貯め込める肉厚の葉を持つ必要があるのでしょうか?

今日も新たな「?」が、私の頭の中の「?BOX」の中に収納されました。
そのうち、箱があふれて、ふたが閉まらなくなりそうです(笑)。

(カナ)

コメント
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