グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ジオパーク自主勉強会・その3(最終回)

2011年04月13日 | 火山・ジオパーク
ジオパーク自主勉強会報告の最終回です。

昨日報告したのは、“新たにわかった事”ですが、それ以外にも “不思議なもの”や、
“今まさに旬の風景”に、いくつも出会いました。

たとえば…。

何とも複雑な形状の岩。

「何で、こんな形になっちゃったの~?」と思わず岩に語りかけたくなります。(笑)

それは、他の参加者の方たちも同じ気持ちみたいで…

「あ~でもない」「こ~でもない」と噴火当時の出来事を想像しながら、議論を展開しました(^。^)

こちらは、かなり“ゆで卵”っぽい石。

形も卵みたいですが、表面が綺麗にはがれるところも“ゆで卵”そっくりです。

白い粒が結晶だとすると、地下深いところで、ゆっくり冷えてできた物なのでしょうか?
では、何故、表面がはがれるのでしょう??

この「?」は、私が宿題として持ち帰ることになりました(^_^;)

皆、次々に不思議を発見します。
この岩は、何で両面がボコボコなのか、討論中。


「なぜシマヘクソカズラの蔓は、砂の道を横断しているのか?」も話題になりました。

「光さえあれば、上へ這いのぼる労力を使わないのではないか?」と言うのが
一番多い意見でした。

この日は桜株にも立ち寄りました。
「先週の桜株祭りの時は、まだ満開ではなかったから、今回は満開かも…」
そう期待して立ち寄ってみたら…予想通りでした!

昨年は3月22日に満開の写真を撮っていますから、今年はずいぶん花が遅いですが…。

今年の花期が遅れたおかげで、樹齢800年と言われる威厳のある桜の木の、
1年で一番美しい姿を眺めることができました(^。^)

そしてもうひとつ、私が楽しみにしていたもの…。

ついに、この季節が始まりました!
ギュっと丸まっていたウラジロの若葉たちが伸び始めたのです。

ウラジロは毎年2枚の若葉が出てくるのですが、
クルクル丸まっている時は1枚の葉にしか見えません。

それが上に向かって伸び始めると、先端がまるで羊の角のように、
2つに分かれ始めるのです。

この瞬間がとても可愛くて、数年前から楽しみにしています。

クルクル巻いていた葉をどんどん伸ばして、
空を目指しているものたちもいました。

こういう瞬間を見ると、元気をもらえますね(^。^)

さて、今回のジオパーク自主勉強会では、今まで疑問だったことがクリアになり、
さらにたくさんの不思議が見つかりました。

この2日間の成果を生かして、“伊豆大島の大地と生命の物語”を
もっともっと見つけていきたいな~と、そんな事を思っています。

(カナ)

PS.今回の写真も中川和之さんと伊藤明美さんにお借りしたものです。
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