グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

月を楽しむ

2011年09月11日 | ツアー
以前からダイビングに通ってくれているTさんのリクエストで、昨日の夕方、島の南部まで行ってきました。
「10年前から大島に来ているけれど海以外はほとんど行った事がない。」とのことで、まずは有名な波浮港を見てから筆島海岸へ。

海岸特有の肉厚の葉を持った植物たちに触れ、筆島の対岸の岩脈を双眼鏡で観察し、大島の地面をつくっているスコリア(黒くて穴が多い溶岩の粒)や火山灰の質感を観察をしていたら、あっという間に時間が過ぎました。

もともと私達の店に何度も通ってくれるダイバーは生物好き、自然好きの方が多いので、陸上でも本領発揮!
お客様「あれ?このネコジャラシ、何か変ですよ。」

私「え?あ本当だ。背が低いですね。海岸で栄養が無いからこういう形なのではないでしょうか?」
お客様「でも、かなり雰囲気違いますよ。」
私「確かに…」

そんな会話をしながら大島の植物図鑑を調べてみたら、ちゃんと“ハマエノコロ”という存在が“エノコログサ”のページの片隅に載っているではないですか!
(今まで完全にスルーしていました…)

そして改めてジックリ見てみると、かなり可愛いことに気づきました!

穂が丸っこくてフサフサしていて、これと子猫がセットになったら、ますます可愛いに違いありません!

またまたお客様からの指摘で、今まで“視界に入っているけれど見えていなかったもの”の存在に気づきました(^_^;)

もう一つ、海岸の植物で注目されて(?)いたのは、私達の店で“水疱瘡シダ”というあだ名で呼ばれているオニヤブソテツ。
シダと思えないほど固くて肉厚の葉を持っています。

さらに水疱瘡のあだ名のもととなっている、葉裏の胞子嚢を紹介したところ…
「ウワ~!気持ち悪い!」

確かにすごい模様かも(^_^;)

目玉を入れたら、SF映画に出てきそうなエイリアン風にも見えますよね(^_^;)

どうでしょう?あまり迫力ないでしょうか??

さて、楽しく遊んでいたら、空が暗くなり始めました。
「大変!地層大切断面が見えなくなる!」

大急ぎで車を走らせましたが、地層大切断面に着いた時には太陽は既に沈んでしまっていました(-_-;)
残念!

利島、新島も淡いパープルの色に染まっていました。

地層大切断面は淡いピンク色になって、側には白い月が浮かんでいました。

月と1万年分の地球の歴史…なんて素敵な取り合わせでしょう!
それぞれが夢中になって写真を撮りました。

夜、帰宅して空を見上げたら、雲が月明かりに照らされて空に浮かんでいました。

そう言えば、明日はもう中秋の名月。

明日は天気が良くて、月が綺麗に見えそうです。
月明かりが照らし出す秋の景色…明日の夜が楽しみです(^O^)


(カナ)



コメント (4)
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