グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

「第2回・伊豆諸島くるまざフォーラム」報告・その1

2015年10月08日 | 火山・ジオパーク
今日1日「第2回・伊豆諸島くるまざフォーラム」に参加しました。

10時~15時30分頃までは「赤色立体地図」の作者、アジア航測の千葉達郎先生の講演とワークショップでした。

赤色立体地図ができるまでの課程や用途などのお話を聞いた後、大きな「伊豆諸島赤色立体地図」を部屋いっぱいに広げ、海底地形を説明してもらいました。


「このあたりに海底火山があって…」と地図の上での講義。

海の中の噴火口や、密度流という海底の流れが作った溝等々…赤色立体地図だと海底の凹凸がリアルに感じられるので、とてもわかりやすくて面白かったです。

そして午後は、この大きな地図の上に置く「島の模型」を作りました。

各島の参加者はそれぞれの島を、東京からの参加者は誰も参加していない島を担当。

「等高線が混んでいる東側はやりにくいね」「細かい所は気にしなくて良いんじゃない?」「そうそう、全体を理解することが大事だよね」と、全員一致で安易な道を突き進む大島組(笑)


「できた~!」

と、喜ぶ私たちに…

「あ、火口は抜かなきゃダメだよ」と不出来な生徒を手伝う千葉先生(笑)


で、最終的に、このような物ができました。


「他の島はどうかな?」と思って、見に行ってビックリしました。
たとえば三宅島。

あら~、なんて深い火口!
500mの深さがあるそうです。

「500m」という数字を耳で聞いただけではピンときませんが、実際に目の前でこうやって模型を比べるとその大きさが実感できます。

何千年も噴火がない古い火山の御蔵島は…

波に削られて海岸線は崖になり、山肌は雨に削られて深い沢が掘れています。

古い火山と新しい火山が連なる八丈島は…

2つの火山の地形の違いが良くわかりました。
伊豆諸島って、本当に多様ですね!

全作品完成後「順番に並べてみようよ」ということになり…

皆で写真を撮って楽しんだ後…

いよいよ赤色立体地図の上に乗せてみました。


今日のために3日間ぐらい、徹夜に近い状況だったという千葉先生。

とても嬉しそうに、青ヶ島から大島までのを動画に収めていました。
もちろん参加者も笑顔でした~。

伊豆諸島の個性が体感でき、海底に連なる火山も想像できた、とても楽しい時間でした。
今日の準備にたくさんの労力を費やしてくれた方々に感謝です。

地図や模型の貸し出しOKのようなので、伊豆大島でもこれを使って何かやりたいなぁ…。

さて、では最後にクイズです。
以下が本日作った全作品ですが…

実は伊豆大島の上に、ある島が乗っています。
さて、どこの島でしょう~?

(カナ)
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