グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2年…そして暖かい光。

2015年10月16日 | その他
土砂災害で、行方不明の方を含め39名の犠牲者が出てから、今日で丸2年になりました。

昨日は、社会福祉協議会の隣の駐車場でキャンドルナイトが行われ…


今日は1日中雨が降ったりやんだりの天気の中で、
追悼式や追悼コンサート(オペラ)が行われました。

13時には全島に「黙祷」の放送が流れ、1分間黙祷しました。
犠牲になられた方々が、安らかでありますように…。

ところで、大島では昨日から「国際ツバキ協会」による「国際優秀ツバキ園」の視察が行われています。

認定されれば「世界に認められた椿園」として名誉ある椿園となるそうですが、そのためには「展示品種数200種以上、優秀な管理、継続的な運営」などの認可基準をクリアしなければならないそうです。

今回、申請をしている大島の椿園は「大島公園」「大島高校」「椿花ガーデン」の3園。
大島支庁のHPhttp://www.soumu.metro.tokyo.jp/11osima/window/tsubakien1.htmlによると…

「大島公園」は日本最大級の椿園で公称品種数1066種類を誇る椿園。 「大島高校」は高校の椿園として最大級であり、学校の申請としては世界初。 「椿花ガーデン」は日本一早く咲くといわれる「早咲き椿」があり、富士山を望む景観を楽しむことのできる椿園。3園の椿の位置を座標で管理するシステム(GNSSデータ)を導入する予定で、もし認定されれば、優秀つばき園として世界初の試みとなる」のだそうです。

…と、ここまでの説明を読んで、気がつきました。

認定に「優秀な管理」や「継続的な運営」が求められること。自分の椿園の特徴や良い所を探し、それを掘り起こしながらみんなで磨き上げ、他と連携していく…

これってまさに…
「ジオパーク」そのものではないですか!

ちょうど視察が公開されていたので、昨日「大島高校」に見に行ってきました。
高校生が頑張って英語で説明をしていました。


綺麗に整えられた椿園の木には…


説明文と共にQRコード!


花の時期ではないのが残念だったけれど、大きな「リンゴ椿」の実がツヤツヤで綺麗でした。


茶道部のおもてなしや…


ささやかな心遣い。

なごやかな雰囲気で、なんだか気持ちが良かったです。

椿花ガーデンの社長さんはいつも「椿はジオだろ?」とおっしゃっていますが、今回の取り組みに触れたことで「椿という植物」だけではなく「今回の活動」そのものが「ジオ」だと感じました。

この日のために準備を重ねて来られた方々に、敬意を表しつつ…
災害後2年の節目に、明るくて暖かい光のような「うれしい何か」を感じました。

(カナ)
コメント (4)
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